2002年10月8日(火) サマリー

[ コンテンツ管理ソリューションのご紹介
株式会社エクサ マルチメディアソリューションセンター
マルチメディアソリューション第2チームリーダ  守屋 暁

(株)エクサでは、ECM(Enterprize Content Management) ソリューションの提供を行っています。ソリューションでは、コンテンツとしてビデオデータ、イメージデータ、アプリケーションデータなど様々なものを対象にして、それを組み合わせたポータルを構築します。このソリューションにより、文字だけでしか伝わらなかった情報にイメージや映像が加わり、動き、表情などが伝達可能になります。結果として、現場のスピードアップ、競争力の強化につながると考えられます。

このようなシステムを構築、運用する上で、コンテンツには属性を付加する必要があります。保守要員向けのポータルをメンテナンスマニュアル、メンテナンスビデオ、修理報告書で構築する場合、これらのコンテンツにはどの商品の何の修理に関するものであるかを付加する必要があります。一方で、修理報告書など日々発生する文書をスキャンし、イメージデータ化し、コンテンツとして登録する必要があります。この登録作業時に、属性として商品名、修理項目などの属性情報を付加することになります。

このコンテンツの登録作業が容易でないと、お客様には受け入れられません。この作業を容易にする入力機器として、MFPに期待するものがあります。コンテンツの登録時にスキャンされたイメージデータと共に属性データが必要となります。現在でも、限られた範囲で属性データを付加し、コンテンツとして自動的に登録可能となっていますが、イメージデータごとには属性データがつけられません。今以上に属性データを容易につけられるMFPがあれば、コンテンツ管理ソリューションにMFPは不可欠なものになると思われます。

 

CSS-Netソリューション:高橋  
コマツ
CSS-Net事業部 事業部長 e-Komatsu推進本部長付き

「紙はなくならない・・・(紙の可搬性・便利さ)」、しかしエンドユーザーが本当に使える実践的な紙文書コンテンツ管理、CSS−Netを紹介いただきました。

CSS−Netは、建設機械の保守・メンテナンスサービスビジネスに貢献する明確な設計思想で、1998年より運用開始しました。サービスを支える建設機械のマニュアル類を電子文書として、最新情報を一元管理し、リアルタイムに共有可能にしました。さらに、機器メンテナンスに必要な部品の見積もり・発注に結び付けています。紙の印刷コストや配布コストを低減する効果とともに、一元管理により最新情報を即日共有できる効果をもたらしました。

メンテナンスサービスが行われる現場からでもストレスなくアクセスできるように、カラー電子文書を軽くする目的でフォーマットとしてDjVu技術を利用しました。CSS-NetでのDjVu技術の応用はカタログ閲覧のソリューションにも適用しています。

DjVu技術のレイヤー重ね合わせを利用して写真画像の質量感を表現したり、3D画像の重ねあわせによって紙で表現できる以上の情報の表現を試みています。

この分野のソリューションは、現場部門の業務オペレーションを変えるため、お客様の現場部門においてソリューションに賛同する啓蒙者を得て、ボトムアップでお客様を得ることが多くなっています。

紙文書のコンテンツ管理ソリューションの効果を出すために、下記の示唆をいただきました。

・ソリューションの目的を明確にする。
・現場部門エンドユーザーが使えるソリューションデザインを行う。
・基幹業務(ビジネス)と連携させることで、ビジネス上の効果を生み出す。

今後の課題として、
・コンテンツ情報自体へのセキュリティ対策が必要である。これはコンテンツが重要であればあるほど重要となる。