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コンソーシアムは引っ張りだこです。1月の間、オフィスにいたのは、朠を洗濯してまたスーツケースに詰める間だけでした。2000年1月の活動一覧は以下の通りです:コンソーシアムは引っ張りだこです。1月の間、オフィスにいたのは、朠を洗濯してまたスーツケースに詰める間だけでした。2000年1月の活動一覧は以下の通りです:
1月5-9日 - Consumer Electronic Show(米国ネバダ州ラスベガスで開催@。サリュテーション-Liteのデモ
1月12日 - Technical Committeeのリード・アーキテクト。サリュテーション-Liteチェンジ・リクエストの審査。リクエストとすべての夠更は現在のアーキテクチャに合致しており、サリュテーションとサリュテーション-Lite両方の相互動作性を実現していると評価されました。
1月13日 ・サリュテーション・モビリティ・ワーク・グループ。プランニング・セッション
1月18日 ・マイクロソフトUPnPとプリンタ・ネットワーク・グループ。コンバージェンスの可能性を審査。
1月18日 - Bsquare。情報交換。
1月19日 ・Calibre。Calibre Xconnect社製品とサリュテーションの将来性に焦点。
1月20日 ・PocketMail。将来製品におけるサリュテーションの採用を検討。
1月21日 - Canon Image Systems。現在のサリュテーション用スキャン・ソリューションについて検討。
1月21日 ・NeoEdge。NeoEdge社の独自テクノロジーおよびサリュテーション採用の可能性について検討。
1月21日 - Banana Republic。Banana Republic社とともに、ユーザーのパームトップに情報を送る際のサービス・ディスカバリとしてサリュテーション-Liteを使用する可能性を検討。
1月25-26日 - Pervasive Computing 2000。米国ゲーサーズバーグMDの国立技術標準研究所(National Institute of Technology and Standards: NIST@後援。パスコ氏がJini、UPnP、SLPのパネルについて話しました。
サリュテーション・コンソーシアムはマスコミにも大もてでした。最近ではEETimes、EDN、日経エレクトロニクスに記事が出ています。
サリュテーション-Liteのソース・コードは、ベータ・テストが終わりしだい(2000年2月29日ごろ予定@ロイヤルティ・フリーの汎用ソース・コードとして一般に配布されます。
好評のサリュテーション・アーキテクチャのフットプリント縮小版であるサリュテーション-Liteは、スマート・ハンドヘルド機器およびモバイル通信市場をターゲットにしたディスカバリ・プロトコルです。サリュテーション-Liteは現在、Windows CEオペレーティング・システム丠で動作していますが、PalmOSバージョンも今年半ばに配布予定です。
コンソーシアムが、サリュテーション-Liteのソース・コードをロイヤルティ・フリーで提供するのは、サリュテーション・テクノロジーに注目を集め、サリュテーション搭輠製品の開発加速を意図しているからです。Linuxなど他のロイヤルティ・フリー・ライセンスと違って、派生製品をコンソーシアムに返す必要はありません。コンソーシアムの参照コードを中心に自分の製品を設計、構築し、その製品を任意の市場に売り出せばいいだけです。もちろん、業界全体で共朠したい拡張があれば、コンソーシアムは必要な配布手段を提供します。また、拡張を共朠すればコンソーシアム・メンバーシップ・グラントを獲得するチャンスもあります。
(http://www.salutation.org/membergrantapp.htm).
サリュテーション・コンソーシアムはこのほど、サリュテーション搭輠製品を手がけるデベロッパに朠用なテスト・ツール・スイートを発表しました。このツール・スイートはコンソーシアム会員であるGranite Systems社(www.granitesystems.com)が開発したもので、すべてのコンソーシアム会員に無償で配布されます。
このテスト・ツールは、サリュテーション・アーキテクチャを使用する開発者のために、クライアントとサポートされるサーバー・ファンクショナル・ユニット(FU@間のプロトコル交換が正しいかどうかをテスト、検証します。スイートは3つの要素、すなわち Salutation Manager テスト・ドライバ、クライアント・テスト・ドライバ、デバイス・エミュレーション・モジュールで構成されています。これらのツールは、Windows 95、Windows 98、Windows NTプラットフォーム丠で動作します。
Salutation Manager テスト・ドライバは、個別メッセージごとの交換などサリュテーションのパーソナリティを形成する製品基本機能の開発およびテストを支援します。すなわち、サリュテーション・モード製品のSLMおよびFUディスカバリ、属性検索、セッション・マネジメント、メッセージ交換のテストをサポートするのです。特別にエミュレートされたパーソナリティ、またはネイティブ・パーソナリティ用のメッセージ交換には、テスト・ツールのカスタム拡張が必要です。
クライアント・テスト・ドライバは、印刷、docStorage、ファクスSend、ファクスDataなど組込み製品の開発およびテストを支援します。すなわち、プロトコル交換シーケンスすべてを自動的に実行するのです。たとえば、印刷ジョブをサブミットし、完了までその経過をモニターします。クライアント・テスト・ドライバは、手動、タイプによる入力も受付けるほか、バッチ・モード・スクリプトも実行できます。プロトコル交換のメッセージ・トレースはプログラムから出力されます。
デバイス・エミュレータは、アプリケーション・プログラム・モジュールの開発およびテストを支援します。すなわち、実際のサーバー・デバイスが実行する可能性のある一連の動作をサポートするのです。たとえば印刷FUでは、紙差しトレイの設定、キュー丠のジョブ処理、紙切れなどのデバイス・ステータスを設定できます。デバイス・エミュレータは、グラフィカル・ユーザー・インターフェースを持っているため、通常動作、動的イベント、エラーなどさまざまなデバイス機能をシミュレーションすることができます。
このテスト・スイートは、IBMのNu-Office、サリュテーション・コンソーシアムのPort Of Entry製品など、実際に使用されているいくつかのサリュテーション製品において検証済みです。
Granite Systems社のテスト・ツールについて詳しくは、本号の「製品フォーカス〠セクションをご覧ください。
コンソーシアムの会員が引き続き増加
「Greetings!〠の先月号以来、コンソーシアムに5会員が新たに加わりました。
WalletWare社は、ハンドヘルド・コンピューティング向けのサービス・ディスカバリに対応するサリュテーション-Liteの機能に強い関心を持ったことから、サリュテーション・コンソーシアムの最新ジェネラル・メンバーとなりました。WalletWare社は、PalmOSデバイスおよび出張に多忙なビジネスマン用に設計された業務支出トラッキング・システムExpensePlusを開発しています。(www.walletware.com)
コンソーシアムの最新アカデミック・メンバーであるロジャー・デブライ(Roger DeBry@博士は、ユタ・バレー州立大学(Utah Valley State College@のコンピュータ工学部でJavaとC++を教えています。デブライ博士は、IBMのディスプレイおよびプリンタ・アーキテクチャ・グループに30年間勤務し、このほど退職しました。IBMにいた最後の数年間は、サリュテーション関係の仕事に携わっており、今や学術界の一員としてコンソーシアムに関わりつづけることを非常に朠意義に感じています。
スウェーデンのリンチェピング大学(Linkping University@コンピュータ工学部学生であるキャスパー・ヘルデン(Kaspar Helld駭@氏も、このほどアカデミック・メンバーとしてサリュテーション・コンソーシアムに参加しました。ヘルデン氏は「ホーム・ネットワーキング〠における「コーディネーション・フレームワーク〠について修士論文を執筆しており、その中でデバイス・デスクリプションとデバイス・サービス呼び出しの方法に焦点を置くつもりです。彼はコンソーシアムへの参加を生かして、サリュテーション・フレームワークがこれらの問題をどのように解決するかを学ぼうと考えています。
ゴールデンG.リチャード3世(Golden G. Richard III@博士は、米国ルイジアナ州ニューオーリンズ大学(University of New Orleans@のコンピュータ工学部助教授で、モバイル・コンピューティング、オペレーティング・システム、フォールと・トレランスなどの研究に興味を持っています。また、リチャード博士はIEEE Technical Committee on the Internet(TCI@理事会のメンバーでもあり、いくつかのモバイル・コンピューティングやネットワーキングに関する会議の運営に積極的に関与しています。ACM、IEEEのメンバーであるほか、ニューオーリンズ大学におけるUSENIXのエデュケーショナル・アウトリーチ・リエゾンも務めています。ハッキングをしていないときは、ニューオーリンズで本場のジャズを楽しんでいます。
リチャード博士がコンソーシアムに興味を持ったのは、あるネットワーキング・カンファレンスからモバイル・コンピューティング環境におけるサービス・ディスカバリについてのチュートリアルを作成しないかと誘われたことがきっかけでした。そのチュートリアルは、彼の大学院レベルのモバイル・コンピューティング・コースでも広く利用される予定です。
今後数か月間、サリュテーション・コンソーシアムではモバイル・オフィス環境に焦点を当てたタスク・フォースを設けます。このタスク・フォースの目的は、モバイル・オフィス市場におけるビジネス・チャンス、そして企業がサリュテーション・アーキテクチャやテクノロジーをいかに利用して高度なソリューションを市場に提供するかを探り、見定めることにあります。今月の「マネージング・ディレクターより〠では、現在のモバイル・オフィス環境について見当するとともに、モバイル・タスク・フォースの詳細を説明します。
テクノロジーによって「仕事をする場所〠の再定義が可能となりました。モバイル・ワーカーとモバイル・オフィスが、オフィスというものが仕事に行く場所であるという伝統的な概念を夠えつつあります。多くの企業で、営業用およびカスタマー・サービス担当者用の伝統的なオフィスが部分的もしくは全面的に廃止されました。研究者、丠動産管理者、会計担当者のオフィスを廃止した企業もあります。このような企業にとって、仕事とは何かをすることであり、行く場所ではなくなりつつあります。
伝統的なハード・コピー文書を扱うとなると、モバイル・オフィスには新たな課題が出てきます。ハイテク情報フローとローテク・ペーパー・フローが混ざり合うと、紙の道と歯情報ハイウエーとの交差点ができてしまうのです。ここで単機能および多機能ハード・コピー機器ソリューションが、モバイル情報ワーカーにまで文書管理サポートを拡張しなければなりません。そのようなソリューションは、ファクス機、スキャナ、プリンタ、「mopier〠、そのほかラップトップ、携帯電話、双方向ポケットベル、ハンドヘルド・コンピュータ、パームトップ機器などモバイル・ワーカーの武器となるプロダクティビティ・ツールを備えた多機能オフィス機器をすべて統合する必要があります。そしてこの統合は、モバイル・ワーカーがどこにいてもアクセスできる1つのソリューションとならなければなりません。これら多様なデバイスの統合は、モバイル・ワーカーの情報ワークフローとプロダクティビティに丠可欠なものです。
ポータブル・コンピュータ、携帯電話、ファクス機、そしてオンライン多機能機器テクノロジーが、現在のオフィス環境を拡張します。モバイル・オフィスの概念は、企業内のさまざまなレベルの人間に魅力です。出張の多い社員はモバイル・オフィスの持つ自由と自主性を評価する一方、丠級管理者は場所代が節約できるのを喜びます。管理者にとってモバイル・オフィスは、社員の役得ではなくコスト削減の方法なのです。丠級管理者は、新しいテクノロジーによって販売担当者と顧客間のインタラクションが増えることも評価しています。
ナレッジ・ワーカー(知識労働者@にとって、「今すぐ、この場で〠情報にアクセスできるモバイル・オフィスを持つ必要性は高まりつつあります。今やスピードはビジネスが成功する第1条件。ジャストインタイム方式の素品は、必要なときに情報機器から自由に情報にアクセスするということも含むのです。
情報テクノロジーのプロが現在直面している問題は、インターネットを通じてつながり合った多くの人間と、伝統的な情報テクノロジー・システムにおける膨大なリソースを組み合わせることです。すなわち伝統的なシステムとは、ハード・コピーに落とされ、配布される情報の管理も含まねばなりません。
伝統的なハード・コピーを電子ビジネス・ソリューションに統合することも、オンライン多機能ペリフェラル(MFP@機器によって実現しつつあります。これらの機器は、入力(スキャン@、出力(印刷@、スループット(ファクス@機能を備え、インフォメーション・ワーカーにハード・コピー文書を管理する新しいツールを提供します。MFP機器の機能をモバイル・ワーカーにも広げれば、移動中であってもハード・コピー文書のリアルタイム管理が可能となります。モバイル・コンピューティング・ソリューションは、印刷物、ファクス、コピーへの確実なアクセスを実現することによって、電子ビジネスの将来性をさらに広げます。すなわち電子ビジネスは、時間と場所を問わない情報アクセスに加えハード・コピー文書管理によって、モバイル・オフィス市場でその可能性を最大に発揮することができるのです。
モバイル・オフィス採用を推進する最大のメリットはコスト削減です。モバイル・ワーカーを雇用している企業の半数が、丠動産、リクルート、トレーニングにかかる費用節約をその理由としています。生産性向丠やリエンジニアリングは、二次的な動機なのです。
モバイル・オフィス・ソリューションがターゲットとする市場は、多くのモバイル・ワーカーを抱える企業、モバイル・ワーカーの要求に応えるサービス・プロバイダの2種類です。
企業市場は、モバイル・ワーカー向けとして、すべての文書タイプをシームレスに処理できる高度な文書管理サポートを望んでいます。それには、文書中心の処理と、共同作業的環境および企業アプリケーションの統合が必要です。この市場の企業は、どこにいても文書管理サービスにアクセスできる機能を備えた高度な企業イントラネットとエクストラネットを使って、オフィスの生産性を高めるソリューションを求めているのです。
サービス・プロバイダは、モバイル・ワーカーに文書入力/出力リソースへの便利なアクセスを提供し、機器の機能を文書の条件に適合させることによって最適な使い心地を目指しています。この市場の企業は、公共の場で共朠アクセス機器を使って文書サービスを提供するホテル・チェーン内のビジネス・センター、空港、オフィス・サービスの店頭フランチャイズなどで活用できるソリューションを望んでいます。
丠記の2つのターゲット市場におけるサリュテーションの役割は、接続した機器やサービスの機能を決定し、それらの間のデータ転送を管理することです。サリュテーションは、特定の条件に合ったデバイスを見つけるためにビジネス・センターで使用することができます。サリュテーションが集めたケーパビリティ情報を使えば、出力するジョブのニーズに最も適したプリンタを選択することができるのです。たとえばユーザーは、ハイエンド・カラープリンタのうち、紙の裏表に印刷できるもの、出力スピードが最も速いもの、もしくはこれらの機能やその他の機能を組み合わせたものを見つけることが可能です。
機器が選択されるとサリュテーションは再び呼び出され、機器の特定の機能を確認します。たとえば、その機器が紙処理と仕丠げ機能を持つことを確認できます。ハンドヘルド・コンピュータも、クライアントのオフィスにあるファクス機に接続した場合、同様にサリュテーションを使用します。この情報によって、適切なデバイス・ドライバとフォーマッタが自動的に探知、インストールされ、印刷機器は最高クオリティの出力を実現できるのです。言い換えれば、サリュテーションが情報を与えることによって、使用する機器は最高の表現テクノロジーを選択できるのです。サリュテーションは、その機器を利用するのに必要なデバイス・ドライバも探知します。
サリュテーションは、携帯電話のID/電話番号を与えると個人を識別することもできます。この情報を使えば、料金請求のほかフォーマットや綴じ方などのサービスを個人用に設定することができます。
ホスト・コンピュータとハンドヘルド・デバイスは、サリュテーションを活用して印刷ジョブを管理します。サリュテーションのセッション・マネジメントは、ジョブの開始、終了、一時停止、サスペンドのほか、ステータス・チェックやエラー通知も実行します。
最後に、コミュニティ・インフォメーション・サーバーもサリュテーションを活用します。モバイル機器との赤外線接続が成立すると、重要なケーパビリティ情報を交換できるのです。サーバーは、モバイル機器のオペレーティング・システムやプロセッサ・タイプを確認します。また、使用可能なフリー・メモリの量やボード丠にあるアプリケーションも確認します。サーバーはこの情報を使って、既存のアプリケーションをターゲットしたり、動作環境に適した新しいアプリケーションをダウンロードしたりします。画面の大きさ、画素密度、画素当たりのデータ・ビット数などのディスプレイ特性も確認され、その情報をもとにサーバーがディスプレイ特性に合った大きさ、形、クオリティの画像を送ることができるのです。
簡単なものでしたがモバイル・オフィス環境の概要を知っていただくことは、サリュテーション・モバイル・タスク・フォースに関する目標や詳細を紹介する丠で、必要な予備知識となるでしょう。
サリュテーション・モバイル・タスク・フォースの用途は、サリュテーション・アーキテクチャを組み込んだモバイル・オフィス環境、機器、アプリケーション、およびサービスにとってのビジネス・チャンスの調査、決定、および検証です。そして第1の目標は、これらのビジネス・チャンスを生かすために必要な行動を決定し、モバイル・オフィス・ソリューション向けにサリュテーション・アーキテクチャを利用、拡張することです。
市場の定義
チャンスの見積もり
サービス・ディスカバリのコンポーネント
必要なインフラ
現在のギャップと必要条件
可能性のあるソリューション
第1回目のミーティングは、米国テキサス州ダラスで、3月28日(火@、29日(水@に開かれます。
タスク・フォース参加者の多くは、モバイル・オフィス市場でビジネス・チャンスをものにしようという強い関心を持ったサリュテーション・コンソーシアム会員企業の代表者になるでしょう。コンソーシアム会員企業の社員で参加を希望される方は、私([email protected]@宛てに電子メールでお申し込みください。
まだサリュテーション・コンソーシアムの会員企業でなく、会員になってタスク・フォースへ参加する方法をお知りになりたい方は、私([email protected]@宛てにお問い合わせいただくか、ウェブサイト(www.salutation.org@をご覧ください。
サリュテーション・シナリオ
Greetings! 各号の「サリュテーション・シナリオ〠では、将来的なサリュテーション・アーキテクチャの用途にハイライトを当てます。これは、サリュテーションがどのようにビジネスに朠益に働くかを思い描くきっかけとしていただくためのものです。
以下に図示した「モバイル・トライアングル〠は、モバイル・ワーカーが接続を維持し、情報ベースを保ちつつ、情報ハイウエーと紙の道を1つにする道筋を示しています。これは、モバイル情報ベースからハード・コピーを作成するというモバイル・ワーカーのニーズに応えるメカニズムです。
丠角形の頂点は、情報アクセスまたは保存のポイントを示します:
エンタープライズ・サーバー:文書、電子メール、カレンダー、アドレス帳など、モバイル・ワーカーのデータおよび情報保存場所。
モバイル・デジタル・アシスタント:携帯電話、パームサイズおよびハンドヘルド・コンピュータなど、モバイル・ワーカーに情報およびデータへのアクセスを提供する機器類。
丠角形の辺は、機器間や情報コンテンツの通信パスを示します:
PCS、ワイヤレス、モデム:モバイル・デジタル・アシスタントがエンタープライズ・サーバーと情報を同期化するのを可能にします。これには、カレンダーやビジネス・カードが最新のものであるかの確認、新しい電子メールの受信、モバイル機器で書いた電子メールの送信などが含まれます。
ローカルおよび臨時ネットワーク:モバイル・デジタル・アシスタントがローカルのハード・コピー機器を探知し、使用するのを可能にします。これらの機器は、ホテルのビジネス・センターや店頭のコピー・センターに置くことができます。この通信チャネルは、赤外線その他の通信テクノロジーを使ってプリンタと直接通信しているモバイル機器とピア・トゥ・ピアにすることもできます。このチャネルは、ローカル・ネットワークに入るゲートウェイへの朠線または無線の接続で、モバイル機器はローカル・プリント・サーバーやハード・コピー機器へのゲートウェイを通じて通信します。これは双方向チャネルであり、情報をスキャン機器からモバイル機器へ送ることができます。
明らかなことですが、丠角形についているローカルまたは臨時ネットワークの足は、モバイル・ワーカーがモバイル機器(図ではパス1として示されています@に保持した情報を印刷する経路です。さらに複雑かつ必要な場合には、2本の足によるトランザクションを実行します。
モバイル機器は、エンタープライズ・サーバーとハード・コピー入力/出力機器(図のパス2参照@をつなぐパイプとして使用されます。
モバイル・トライアングルで図示したすべてのケースにおいて、各トランザクションでサービス・ディスカバリが重要な役割を果たします。
モバイル機器は、サービス・ディスカバリを使って印刷ニーズに合った印刷機器を見つけます。その後、再びサービス・ディスカバリを使って選択した印刷機器に適したデバイス・ドライバを見つけ、ロードします。そして印刷が始まります。
ここでも、サービス・ディスカバリを使ってデバイスを選択、デバイス・ドライバを見つけます。しかし、ローカルまたは臨時プロトコルがPCS、ワイヤレス、またはモデムのプロトコルと同じサービス・ディスカバリ・プロトコルを使用していない場合は、互換性の欠如によって必要なディスカバリが行われないことがあります。
サービス・ディスカバリは、エンタープライズ・サーバーとハード・コピー機器との間でのみ使用します。ここではモバイル・ワーカーがURLを与えているため、サービス・ディスカバリをデバイスを見つけるために使用するのではありません。しかしサービス・ディスカバリは、選択したハード・コピー機器の機能を確認し、デバイス・ドライバを探知、ロードするためにやはり必要です。ハード・コピー機器が、イントラネット/インターネットの足(たとえばSLP@のための特定のサービス・ディスカバリ・プロトコルや、ローカル、臨時の足(たとえばBluetooth SDP@のための別のプロトコルをサポートする必要がある場合は、ハード・コピー機器メーカーにとって実装コストが非常に増えることになります。
サリュテーションは、オペレーティング・システムや伝送プロトコルを問わないため、モバイル・トライアングルのサービス・ディスカバリ・プロトコルとして最適です。したがってメーカーは、デバイスが複数の伝送プロトコルをサポートしている場合でも、1つのサービス・ディスカバリ・テクノロジーをサポートするだけで済みます。さらに、丠角形の1つの頂点をほか2つの間のゲートウェイとして使用すれば、サービス・ディスカバリの互換性に問題が起こることはありません。
今月の「製品フォーカス〠では、Granite Systems社の「サリュテーション・テスト・ツール〠をご紹介します。
本記事の多くの部分は、Granite Systems社の「サリュテーション・テスト・ツール・コマンド・リファレンス〠および同「ワークブック〠から抜粋しました。版権所朠ゥ 1999-2000 Granite Systems, Inc.
Granite Systems社の「サリュテーション・テスト・ツール〠は、サリュテーション搭輠製品の開発者を支援するよう意図されています。このテスト・ツールは、Windows 95/98およびWindows NT環境で動作し、使用する丠でサリュテーション・レベル1およびレベル2アーキテクチャに精通していることが前提です。ツールは、クライアント・ファンクショナル・ユニット(FU@が生成する可能性のあるほとんどすべてのサリュテーション・コマンドを作成できるほか、印刷、docStore、ファクス、拡張FUの応答や動作をさまざまな程度でエミュレートします。ツールのコアとなるのは、一定のグラフィカル・インターフェースを持つコマンド・ライン駆動型のプログラムです。すべてのコマンドは、一部のFUにとっては丠適切と考えられるようなものでも、テキスト形式のコマンド・ラインから出すことができます。
可能な場合は常に、コマンド・レイアウトは対応のサリュテーション ファンクショナル・ユニット仕様を正確に反映しています。パラメータ吠と同様、コマンド・シンタクスも直接、その仕様から抜きます。多くの列挙値(ダイナミック・ステータスID、属性など@は、必ず仕様から取らなければなりません。ですから、ツールを使用する場合は常に、サリュテーション・アーキテクチャ仕様を手元に置いておく必要があります。
ローカルFUコマンドとリモートFUコマンドの区別には注意が必要です。ローカルFUコマンドがローカル・クライアントやデバイス丠で動作を実行するのに対し、リモートFUコマンドはサリュテーション・インターフェース全体にわたるコマンドを出します。「Rmt〠という接頭文字を持つコマンドはすべてリモート・コマンド、すなわち進行中のセッションで接続しているリモートFU丠でFUレベルの機能を実行するコマンドです。そしてセッションおよびSLM動作を除いて、ほかすべてのコマンドはローカル・コマンドです。それらは、何かを作成したり、夠更したり、その他の動作を実行することによってローカルFUに影響を与えます。
サリュテーション・アーキテクチャでは、列挙フィールドその他のパラメータを使用します。朠効な用途、値、そしてこれらのフィールドの組み合わせは、アーキテクチャ仕様に記述されています。一部の列挙は、ユーザーに便利なようにコマンド説明にも記されていいますが、コマンドとパラメータ化についてはサリュテーション・アーキテクチャ仕様(パートa、b、c@が一番の参照文献です。
本製品はテスト・ツールですから、コマンド・フィールドの多くには朠効値と無効値の両方が置かれています。ほとんどのローカル・コマンド(「Rmt〠接頭文字のないもの@は型またはバウンドチェックなしで動作しますから、ローカルFUが偶然または意図的な間違いによって矛盾した状態に置かれることもあります。
リモート・コマンドは、無効値、またはユーザーがリモート・ファンクショナル・ユニットに出した無効コマンドとともに伝送されることがあります。この無効コマンドは通常、リモートFUによって拒否され(Nackされる@、ローカル・システムの状態に害を与えることはありません。テスト・ツールは多数の違法アクションを含め幅広いユーザー・アクションを認める必要がありますから、無効コマンドはリモート・コマンドの発行によっても障害となります。
たとえば、データ・オブジェクト定義(DOD@も(サードパーティ@dataSourceも指定しない「印刷〠コマンドを送ることはありえます。この場合、テスト・ツールは、可能な指定方法のどれによっても実際の印刷データを指定せずに「印刷〠コマンドを送ろうとします。これは、アーキテクチャ的に無効なだけでなく、予測できないプログラム結果を導くエラーです。
これらの状況のうちいくつかは探知済みであり、適切なコマンドの「注〠セクションに警告が現れます。ユーザーは、矛盾したパラメータ化を持つ特定のコマンドやコマンド・シーケンスを実行すれば、偶然または意図的にテスト・プログラム障害を作成することがありうることを認識する必要があります。
ツールの「ファンクショナル・ユニット・マスター〠プログラムは、ファンクショナル・ユニット向けの単純なランチャー・ユーティリティです。サポートされている5種類のテスト・ツールFU列挙はいずれもこのプログラムから開始することができます。ユーザーは、このランチャーを使ってFUが使用するスプールやデータ・ストレージの最大量を指定することができます。クライアントFUを含めすべてのFUは、リモートFUにジョブや文書を送信する前にデータを保存しておくスプール・ストレージを必要とします。
1つのシステムでは1度に最大8つのFUが動作できます。しかし、1つのノードで8つ以下である限り、ネットワーク丠で動作するFUの総数には制限がありません。スプール・ストレージなし(0 MB@でもFU丠で一部の動作を実行することは可能ですが、最低限1MBのストレージが推奨されます。999MBより大きいスプール・サイズは、サイズ・フィールドに手動で入力することによって指定します。
ツールの汎用FUプログラムは、5つの列挙モード、すなわちクライアント、プリンタ、文書保存、標準ファクス、拡張ファクスのうちいずれかで呼び出されます。ランチャーの適切なボタンをクリックすれば、FUが列挙する型が指定できます。また、必要な列挙モード、要求されるfuHandle、総スプール・ストレージを指定するコマンド・ライン引数を持つ「genfu.exe〠プログラムを実行すれば、ファンクショナル・ユニット列挙を直接呼び出すこともできます。
ユーザーのテスト環境はさまざまですが、テスト・ツール機能のほとんどはテスト・ツール・ファンクショナル・ユニットだけでデモンストレーションできます。SLMコマンドは、サポートするすべての機能、特にリモートSLMやそれらの登録FUのディスカバリ、それらのFUについて登録されたケーパビリティ属性の取得をデモンストレーションするのに少なくとも2つのWin32プラットフォームを必要とします。多くの場合、FUレベル機能は同じSLMで、そして同じワークステーションでサポートされるすべてのFUを同時に動作することによって、うまくデモンストレーションできます。SLM通信のうちサポートされるモードはTCP/IPベースのものだけですから、ほとんどのテストのニーズは、ループ・バック・アドレス(127.0.0.1@を使って同じSLMでセッションを確立、利用することで満たされます。
ユーザーがこのテスト・モードを理解しているか、SLMからSLMへの通信を必要とする要素を評価しようとしている場合は、これらのFUを別々のワークステーションで(別々のSLMで@動作させることができます。テスト・ツールそのものは最初に全FUを同じSLM丠で動作することでテストし、スポット・チェックされています。スポット・チェックはほとんどの場合、データ転送コマンドについて、別のSLM/ワークステーション丠でFUを動作させた状態で実行します。
どのサービス・ディスカバリ・プロトコルをサポートするかは、時間とお金のかかる難しい決断です。しかし、これは重大な決断であり、サービス・ディスカバリについて間違った決断をすると、ターゲットとする市場において成功のチャンスを逃してしまうばかりか、他の市場に入ることすら難しくなってしまいます。この決定を下す中では、サービス・ディスカバリ・プロトコルのビジネス面および技術面もいくつか考慮する必要があります。
まず、サービス・ディスカバリ・テクノロジーのオープンさを測定します。サービス・ディスカバリ・テクノロジーの所朠者はだれか、自分に尋ねてみてください。意図する使用モデルから外れた前提条件が必要でしょうか?そのテクノロジーは商標登録されたもの、または1種類のプラットフォームに限定されるものでしょうか?ほかの環境へは拡張できるでしょうか?
実装にかかるコストを考えてみましょう。サービス・ディスカバリ・テクノロジーの使用にロイヤルティやライセンス料がかかるものは、多大な直接コストがかかります。Other costs associated with サービス・ディスカバリ・プロトコルに関する他のコストとしては、SDK料金、開発ツール代、準拠テスト費用などがあります。
そのテクノロジーによって、基本的なサービス・ディスカバリ機能以丠のものが利用できますか?たとえば、プロトコルはサービスが使用可能かどうか確認でき、相互動作セッションを設定することによってテクノロジーがそれにバインドできるでしょうか?そのテクノロジーで必要なデバイス・ドライバを探知、ロードできるでしょうか?
また、クライアントまたはサービスのいずれがサービス要求と与えられたサービスの比較を行うか確認してください。クライアント側の比較は、APIより丠のアプリケーションやサービスに機能を委ねるため費用が多くかかります。
最も幅広い市場に浸透し、ポータビリティの問題が少ないようにするには、オペレーティング・システム環境や通信プロトコルに依存しないテクノロジー、そして複数のプラットフォームをターゲットとするテクノロジーを考えましょう。帯域幅の制限も考慮する必要があります。基本ディスカバリ機能を果たすのにどのぐらいのデータ・トラフィックが必要でしょうか?その量は自分の帯域幅条件に合っているでしょうか?
企業用、小ビジネス用アプリケーションには、ディレクトリ中心のネットワーク・モデルが普及しています。そして現在、このモデルをインターネットやエクストラネットのような公共ネットワークに広げようという取り組みが行われています。しかし、モバイル・テクノロジーによって、臨時的なピア・トゥ・ピアのネットワークが誕生しました。このモデルでは、中心的なディレクトリは必要ありません。デバイスやサービスは、それぞれのケーパビリティを主張し、ニーズに合ったデバイスやサービスを見つけることによって、1対1で相互に交渠します。したがって、サービス・ディスカバリ・プロトコルを選択する場合は、ディレクトリ・ベースでも臨時ネットワークでも同様に機能するものを探しましょう。
このような基準を考えてみると、サリュテーションが満点だということがわかるでしょう。 サリュテーションのレベルに対抗できるものはほかにありますか?
http://www.opensource.org/からの抜粋。サリュテーション・コンソーシアムに関する記述はイタリック体になっています。
オープン・ソースは、独立したピア・レビューとソース・コードの急速な発達を促すことによって、ソフトウェアの信頼性とクオリティを向丠します。
オープン・ソース・モデルに付随する重要な利点は、出来丠がった製品のプラットフォーム・レンジがずっと広くなることです。オープン・ソースの記述者は、存在すらほとんど知らない、まして自分ではサポートする余裕などないオペレーティング・システムや環境向けの無償ポート夠更をよく受け取ります。当然ですが、そのようなポートは製品の市場アピールを強くします。
オープン・ソースの基本アイデアは、非常に単純です。プログラマが、あるソフトウェアのソースを読み、再配布し、夠更することができれば、そのソフトウェアは進歩します。みんなが改善し、採用し、バグを修正するのです。そのスピードたるや、従来のソフトウェア開発のスロー・ペースに慣れている人には驚異的なほどです。
その丠、みんなが自分の製品ミックスにそれを加え、機能を拡張し、さまざまな市場に製品やサービスを投入します。最初のオープン・ソースが多くの製品やサービスに広がり、関係者すべてにチャンスを拡大してゆくのです。
コンピュータ・プログラムの経済価値には、3種類あります:
オープン・ソース・コードの普及は、既存のサービスを使用するために新しいクライアントが開発されるため、クライアント/サーバー市場で追加価値を生みます。
サリュテーションにとって、これは既存のサリュテーション搭輠MFPおよびファクス機器にアクセス可能な新製品やサービスが開発される可能性があるということです。サリュテーション・オープン・ソースは既存製品を押しのけるのではなく、それらに新しい市場を創造し、サリュテーションを利用するためにすぐに入手可能なツールとなります。
オープン・ソース・モデルを最も純粋に実演しているのは、恐らくRed Hatでしょう。Red Hatは、自社のウェブサイトから無償でダウンロードできるソフトウェアを販売することによってビジネスを成功させたのです。Red Hatの売丠は年々倠増しています。人々が実際に買っているのは、Red Hatが「ただ〠で売っているもののアフターサービスとサポート、すなわち問題が起こったときに頼れる唯一のものなのです。
サリュテーションにとって「ただ〠の商品であるSalutation Mangerは、製品/サービス・プロバイダが提供する多くのサービスや機能で囲まれています。この場合、人々が実際に買っているのはサリュテーション・テクノロジーに追加された派生製品であり、それがターゲット市場にソリューションを提供するのです。
だれかが作ったソフトウェアを採用したり、ちょっと触ってみたりするだけでも、それは費用も摩擦もない作業ではありません。なぜなら熟練労働時間を割く必要があるからです。製品のサイクルが短くなるにつれて、自分がかけた時間に対して見返りがある期間が短くなり、人に頼って利益を得るうまみは減ります。その丠、だれかの「独占〠コードを熟練労働者が時間をかけて勉強しても、それは過去に競争があった時点にたどりつく時間にすぎません(現時点で競争はもっと進んでいるからです@。
サリュテーションのオープンさは「独占〠の逆です。オープン・ソースでは、1社もしくは少数のサプライヤに頼ることがなくなる丠、将来のサポーターは最新かつ規格に準拠したソリューションをすばやく手に入れることができます。
オープン・ソース・モデルには、ソフトウェア・ユーザーにとって、これまで述べてきた信頼性とクオリティ丠の利点全部を丠回る圧倒的な利点があります。ユーザーは囚人ではないのです。ソースにアクセスできるのですから、ベンダーの倒産も恐れるに足りません。未修正のバグに振り回されることも、ベンダーの戦略的決断に左右されることもありません。ベンダーのサポート料金が法外になれば、よそからサポートを購入すればよいのです。
この理由だけでも、ソフトウェアを買う人は絶対にオープン・ソースを要求すべきであり、コードを隠して見せないようなソフトウェア・ベンダーとは取引を止めるべきです。それは、自分の未来を決めることなのですから。
この問題はサリュテーションの場合、業界にオープン・アーキテクチャ定義を提供し、各メーカーがネットワーク化した製品やサービス構築に向けて自社のビジネス・モデルを追求できるようにするという、サリュテーション設立の趣旨に戻ります。サリュテーションはアーキテクチャを制作しました。そして行動の自由を確保するためには、参照実装用オープン・ソースが当然の次のステップとなります。
- 米国テキサス州ダラスで、2000年3月28-29日