サリュテーション Consortium
コンピュータネットワークへのFAXおよびコピー機のリンクを支援
1996年6月28日、ダラス発 - サリュテーション・コンソーシアムの新たに拡張されたネットワークインタフェース仕様向けの開発企業用ツールキットが、現在IBMから提供されています。IBMのサリュテーションマネジャーは、インテリジェント周辺機器、オフィス機器ならびにサービスの相互操作性を一気に向上させるネットワークインタフェース仕様である、サリュテーション・アーキテクチャのバージョン2をサポートするように機能が拡張されました。
IBMサリュテーションマネジャーソフトウェアツールキットは、開発企業によって構築された機器、サービスおよびアプリケーションが、他には不可能であるような方法で相互操作するのを可能にします。例えば、ネットワークに組み込まれたユーザの方は、リーガルサイズの用紙トレイ付きのカラーコピー機またはプリンタなどといった特定のネットワークリソースを特定するために、クエリーを同報通信することができます。サリュテーション・アーキテクチャは、ネットワークトランスポート、ハードウェアプラットフォームおよびオペレーティングシステムのシステムソフトウェアなどとは無関係です。
当コンソーシアムのマネージングディレクタであるジェームス H. バーネット Jr.氏は、次のように語っています。「IBMのツールキットにより、開発企業各社はサリュテーションプロトコルの複雑さを気にすることなく、オフィス機器や他のネットワーク化された機器に市場をリードする優れた機能をすぐに付加できます。」
また、IBMサリュテーションプロジェクトオフィスのマネジャーであるリチャード・オスターマン氏は次のように語っています。「IBMは、既存の製品および将来の製品にサリュテーションマネジャーを統合するため、数人のコンソーシアムのメンバーと一緒に作業を行っています。」そのテクノロジーの開発および実験プロセスの一環として、当コンソーシアムはIBMサリュテーションマネジャーをインプリメントしている製品を使用して、プロトタイプネットワークのデモを行いました。日本における顧客との打ち合わせや技術セミナーなどで行われたデモンストレーションでは、キヤノン、富士通、IBM日本、リコー、シャープおよび東芝によって開発されたサリュテーション対応製品が使用されています。ワークステーション、コピー機、FAXおよびハンドヘルドコンピュータが一体となって、従来のネットワーキングテクノロジーでは使用することができないような方法で、お客様の業務を実現できるようになりました。
バーネット氏は次のように語っています。「本コンソーシアムは、サリュテーション対応製品とプロトタイプネットワークを11月のCOMDEX/Fallでデモする予定です。」
IBMサリュテーションマネジャーは現在、Windows 3.1およびOS/2に実装して配布されていますが、同社はWindows 95などのそれ以外のプラットフォームを追加する心積もりをしています。他の環境にサリュテーションマネジャーを移植したい開発企業は、ソースコードを入手することもできます。IBMサリュテーションマネジャーをサービスブローカとして使用することにより、機器、アプリケーションおよびサービスがNetBIOS、TCP/IPおよびXPFに関するサリュテーションプロトコルを通じて別の機能を発見し利用することができます。IBMのサリュテーションマネジャーに関する詳細を入手したいベンダーの方は、コンソーシアムのWebサイト(http://www.salutation.org)を訪ねてください。
コンソーシアムについて
サリュテーション・コンソーシアムは、関心を寄せている企業、組織および個人のすべてにオープンな会員制非営利業界団体です。本コンソーシアムは、米国、ヨーロッパおよび日本で活動を行っています。
メンバー企業には、コンピュータ、ネットワークサービス、情報管理ソリューションおよびオフィス機器の製造元などがあります。これら企業には、アクティブボイス、APTi、アクシスコミュニケーションズ、ブラザー工業、キヤノン、カシオ、イーストマンコダック、富士ゼロックス、富士通、ハーメスエンタープライズメッセージング、ヒューレットパッカード、日立、インテグレーテッドシステムズ、IBM、神戸製鋼、コニカ、レックスマーク、松下、マイクロウエアシステムズ、ミノルタ、三田、三菱、村田(ムラテック)、NISCA、ノーベル、沖データ、リコー、リオスシステムズ、ロックウエル、サンヨー、セイコーエプソン、シャープ、東芝、ウィンドリバーおよびゼロックスなどがあります。
サリュテーション・コンソーシアムのWebサイトは、http://www.salutation.orgです。
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