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日立西部ソフトウェア、リコー、ソニーがネットワークを通じたドキュメント管理用サリュテーション製品を市場導入

コンソーシアムの非メンバー企業としてソニーが初めてサリュテーションをサポート

1998年2月24日、カリフォルニア州サンノゼ発――日立西部ソフトウェア、リコー、ソニーは、サリュテーション・テクノロジーを利用したネットワーク対応ドキュメント管理ソフトウェアとオフィス機器の新しい組み合わせをリリースしました。サリュテーション・コンソーシアムのマネージング・ディレクター、ロバート・ペコラ氏によると、このテクノロジーを利用することにより、ネットワークのインターオペラビリティ(相互運用性)がシンプルになります。サリュテーションは、インターネットや社内イントラネットを通じてオフィス機器の所在を突きとめ、制御するためのオープンなミドルウェア・テクノロジーです。

新たにリリースされる製品群により、日本市場におけるIBMのNuOfficeドキュメント管理ソフトウェアの普及にさらにはずみがかかります。日本ではすでに、キヤノン、富士ゼロックス、村田機械、リコーがNuOfficeに対応した機器とソフトウェアを発売しています。今年の後半にNuOffice対応製品を米国で発売することを計画している会社も数社あります。NuOfficeはLotus Notesをベースとしており、モバイルな社員や在宅勤務の社員を多く抱える顧客企業のためにトータルなオフィスシステムを提供します。

「ソニーの新製品は、コンソーシアムのメンバー以外の大手企業から発売される初めてのサリュテーション対応製品だ」とペコラ氏は説明しています。「コンソーシアムのメンバーが目指しているのは、業界で広く支持されるアーキテクチャを開発し、どの企業も特別なコストやライセンス料金を支払わずにこのテクノロジーを利用できるようになることだ。」

日立西部ソフトウェアのMillemasse Salutation Gateway

日立西部ソフトウェアのMillemasse Salutation Gatewayは、スキャンしたイメージ・データとファックス・イメージをNuOfficeを介して自動的にLotus Notesのデータベースに登録します。イメージ・データ自体はMillemasse/FSサーバーに登録され、Notesデータベースに登録されるのはイメージを制御するためのドキュメント管理情報だけです。このため、Notesデータベースにはあまり負荷がかかりません。

リコーのRGO Salutation Software

リコーがリリースしたRGO Salutation Softwareは、同社のサリュテーション対応デジタル多機能機器(Digital Multifunction Peripheral:MFP)とレーザー・プリンター用のソフトウェアです。RGOソフトウェアはIBMのNuOfficeと一緒にサーバーにインストールされ、Notesのグループウェア環境でリコーのオフィス機器を使用できるようにします。NotesのユーザーはMFPから直接にイメージをNotesクライアントにスキャンし、そのイメージをデータベースに保存できます。RGOの初期バージョンは、リコー内部で37,800人を上回るLotus Notesユーザーをサポートしました。

さらに、リコーと日本アイ・ビー・エムの合弁会社であるライオス・システムからも、ファックスを通じてNotesドキュメントを送受信するためのソフトウェアがリリースされています。

Sonyのi-fileとWebDoc

ソニーがリリースしたi-fileとWebDocは、普通紙のドキュメントとネットワーク経由でアクセスできるファイルの両方についてその全ライフ・サイクルを制御します。i-fileとWebDocによって、ドキュメント管理はグループウェア、ワークフロー、データベースに統合され、さらに複数のメーカーのMFPに統合されます。この結果、手近にあるデバイスからドキュメントへ簡単にアクセスできるようになります。

たとえば、ドキュメントを複写機やファックスでコピーして、i-fileサーバーに直接に入力できます。あるいは逆に、i-fileのファイルを通常のプリンタはもちろん、複写機やファックスにも出力できます。

WebDocはイントラネットの機能をWebにまで拡張します。WebDocを利用すれば、普通紙のドキュメントをホームページに登録して表示できます。このためには、ドキュメントをi-fileにスキャンするだけでよく、HTMLのフォーマットに手動で変換する必要はありません。

コンソーシアムについて

サリュテーション・コンソーシアムは、米国、ヨーロッパ、日本に会員企業を有する非営利法人です。会員企業には、Adobe Systems、APTi、Axis Communications、ブラザー、キヤノン、Cisco、富士ゼロックス、富士通、Granite Systems、Hewlett Packard、日立、IBM、神戸製鋼所、コマツ、コニカ、松下、三田工業、三菱、村田機械、オカムラ、沖データ、リコー、三洋、セイコーエプソン、シャープ、Sun Microsystems、東芝、Xeroxがあります。

サリュテーション・アーキテクチャに関する情報は、コンソーシアムのWebサイトより入手できます。(http://www.salutation.org/apsalute/)






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