サリューテーションのネットワーキング・テクノロジーを組み込んだ
IBM ソフトウェアをリコーが採用
1999年2月3日、カリフォルニア州サンノゼ発−−リコーは、自社のデジタル・イメージング・ソフトウェアにIBMのNuOfficeドキュメント管理ソフトウェアを採用したと発表しました。サリュテーション・コンソーシアムのマネージング・ディレクター、ロバート・ペコラ氏によると、NuOfficeは米国においてネットワークのプラグ・アンド・プレイの相互運用性のためのコンソーシアム・テクノロジーを組み込んだ最初の主要製品です。
IBMのNuOfficeはLotus Notesをベースにしており、モバイルな社員や在宅勤務の社員を多く抱える大企業向けに、トータルなオフィスシステムを提供します。リコーの発表によると、NuOfficeは1999年末までにリコーのさまざまなデジタル製品と互換性を持つようになります。
日本ではすでにキャノン、富士ゼロックス、村田機械、リコーがNuOfficeに対応した機器とソフトウェアを販売しており、NuOfficeは日本市場においてすでに成功した製品となっています。このようなNuOffice周辺における市場の勢いにより、富士ゼロックスはサリュテーション・アーキテクチャをネットワーキング・オフィス・オートメーション機器の社内標準として採用することになりました。
サリュテーション・アーキテクチャは、インターネットや企業内イントラネットにまたがり機器を検索し管理するためのオープンなミドルウェア・テクノロジーです。このテクノロジーを利用すると、機器が見つかれば適切なデバイス・ドライバーに容易にバインドでき、機器およびその特性を最大利用できます。全社規模のディレクトリーがなくても、ネットワーク上の新しい機器を自動的に登録し、アドホックな検索も行えるので、LAN 管理作業を軽減します。
サリューテーション・アーキテクチャに基づくNuOffice
NuOfficeオフィスシステムにはLotus Notesのサリューテーション拡張機能が含まれます。この拡張機能を使うと、ユーザーはデバイス・ドライバーやディレクトリーに煩わされることなく、印刷、ファックス送信、電子メール送信ができます。NuOfficeユーザーはPCだけでなくプリンターやその他の周辺機器に文書を送付できます。また、ファックス情報を電子メールで受信し、電子メールをファックスに送信することもできます。NuOfficeはLotus Notes DominoサーバーおよびLotus Notesクライアント上で稼動し、周辺機器(スキャナーやファックスなど)から受信した文書をNotesデータベースに呼び出すことができます。さらに、NuOfficeユーザーは周辺装置から直接情報をアクセスしたり配布できます。ノートパソコンを開いたり、ワークステーションにログインしたり、ある電話番号をダイヤルする必要はありません。
ペコラ氏は次のように話します。「この発表は、サリュテーションが市場で勢いを増していることを強調しています。いくつかの主要メーカーがすでにサリューテーション・テクノロジーを中枢製品ラインに組み込んでいます。昨年9月にXeroxがサリュテーション・アーキテクチャのサポートをデジタル多機能オフィスシステムの最重要のドキュメントセンター・ファミリーに追加する意向であると発表しましたが、今回のリコー/IBM製品の発表はこれに続くものです。サリュテーションは、スキャン、文書管理、電子メール、メッセージ交換、ファックス、および分散印刷の統一されたシステムを提供するベンダーを支援しています。」
コンソーシアムについて
サリュテーション・コンソーシアムは、米国、ヨーロッパおよび日本にメンバー企業を擁する、非営利の業界団体です。メンバー企業には、Adobe Systems、APTi、Axis Communications、ブラザー、キャノン、Cisco、富士ゼロックス、富士通、Granite Systems、Hewlett Packard、日立、IBM、神戸製鋼、小松、コニカ、松下、三田、三菱、村田機械、オカムラ、沖データ、リコー、サンヨー、セイコーエプソン、シャープ、Sun Microsystems、東芝、Xeroxなどがあります。
サリュテーション・アーキテクチャについての詳細は、コンソーシアムのWebサイト(http://www.salutation.org)から入手できます。