GREETINGS AND SALUTATIONS!


サリュテーション プレスリリース

報道関係者お問合せ先


サリュテーション-LiteのJavaバージョンをリリース

サービス・ディスカバリの移植によって広がるモーバイルの世界

 

                2000年4月3日、ユタ州ハイランド発――各種の機器間での情報交換を追求している非営利法人サリュテーション・コンソーシアムは、2000年5月にサリュテーション-Liteサービス・ディスカバリ・プロトコルのJavaバージョンをリリースします。コンソーシアムのメンバーにはすでにベータ・コードが配布されています。

この移植作業は、タマール・ボース准教授(電気工学)の指導のもとにコロラド大学(デンバー)の大学院生たちによって行われました。

サービス・ディスカバリ・プロトコルを通じ、ネットワーク・デバイス、アプリケーション、サービスはそれぞれを補完する他のネットワーク・デバイス、アプリケーション、サービスを検出して、要求されたタスクを完了します。 

次世代の携帯型パソコン、ハンドヘルドPC、パームサイズ・マシンの開発をソフトウェアとハードウェアの両面から促進するために、サリュテーション-Liteはオープンソースのモデルに従ってロイヤルティ・フリーで配布されます。今回のリリースで、サリュテーション-Liteは3つのテクノロジに実装されることになりました。1つはIrDA(Infrared Data Association)を介した実装であり、WinTeプラットフォームとWindows(r)CEで実行されます。2番目はイーサネットを介した実装であり、WinTelプラットフォームで実行されます。そして3番目として、イーサネットを介したWinTelでのコードがJavaに移植されました。Javaに加え、今年の後半には、ハンドヘルド・デバイス用の各種のオペレーティング・システムへの移植も計画されています。

JavaバージョンはRemote Method Invocation(RMI)を使って、サリュテーション-Liteをベースとしたクライアント/サーバー型の分散アプリケーションを可能にします。リモート・オブジェクト・クライアントとサーバーとのやり取りは、一連のレイヤーの中で実行されます。

    タマール・ボース准教授は「モーバイル市場では、独立したサービス・ディスカバリ・プロトコルの果たす役割が大きい」ことを指摘し、「サリュテーション・コンソーシアムとはぜひ一緒にやりたかった。今度また協力できる日がくることを願っている」と述べています。

サリュテーション・コンソーシアムのロバート・パスコ会長は次のように語っています。「サリュテーション・コンソーシアムは、変化の激しいモーバイルの世界にインテリジェントな通信という手段で立ち向かおうとしています。サリュテーションのサービス・ディスカバリ・モデルは業界のいろいろなプロトコルを真の意味でリンクします。」パスコ会長によれば、デバイス・ドライバと実行ファイルを検出してロードするサリュテーションの機能をJavaと組み合わせることにより、特定の専用技術に依存しないJiniのモデルが実現します。「サリュテーションは、ロイヤルティ・フリーでオープンな環境で、他の重要なサービス・ディスカバリの機能を統合する環となりうることを実証しました。」

 

入手先

サリュテーション-LiteはコンソーシアムのWebサイト(www.salutation.org)にアップロードされており、コンソーシアムのメンバーは無料でダウンロードできます。5月にはJavaバージョンもダウンロードできるようになる予定です。

サリュテーション・サービス・ディスカバリ

サリュテーション・テクノロジーは、特定のオペレーティング・システム、ハードウェア・プラットフォーム、通信プロトコルには依存せずに、デバイス相互を瞬時のうちにシームレスに接続します。これにより、各種のデバイス、アプリケーション、サービスを包括する単一のサービスが可能になります。

サリュテーション-Liteのアーキテクチャは、小型機器を検出してバインドする機能を備えています。このアーキテクチャを利用すれば、サリュテーション対応の機器を検出し、相互に機能をやり取りして、必要なサービスを見つけることができます。モーバイルなユーザーの場合は、印刷、ファックス送受信、オーディオ・メッセージの送信などを、ハンドヘルド・デバイスの赤外線ポートを介して直接に実行できます。

コンソーシアムのメンバーやその他の企業から、サリュテーション-Liteを実装した製品が次々とリリースされています。たとえば、リコー、キヤノン、富士ゼロックスは複合機、村田機械と三田工業はファックス機をそれぞれ出荷しています。また、IBMはNuOfficeを通じてNotes Dominoをサリュテーションに対応させました。XtraWorXはWindowsイネーブラを開発し、ローカルに接続したデバイスをネットワーク上でサリュテーション対応として認識できるようにしました。サリュテーション・アーキテクチャをベースとした文書管理のシステムも開発されています。開発用のツールキットはIBMやその他のベンダーからリリースされています。

 

 

サリュテーション・コンソーシアムについて

サリュテーション・コンソーシアムは、ロイヤルティ・フリーのサリュテーション・アーキテクチャを推進することを目的とした非営利法人です。サリュテーション・アーキテクチャはサービス・ディスカバリ/セッション管理のプロトコルであり、トップレベルの情報技術企業数社によって開発されました。サリュテーション・アーキテクチャは特定のオペレーティング・システム、通信プロトコル、ハードウェア・プラットフォームに依存しないオープン・スタンダードです。

メンバー企業・団体には、America Online、Axis Communications、キヤノン、Continental Automated Buildings Association、富士ゼロックス、富士通、Grantie Systems、Hewlett-Packard、日立、Infrared Data Association、IBM、コニカ、京セラミタ、松下、MicroBurst、三菱、村田機械、沖データ、Pistachio、リコー、セイコーエプソン、シャープ、TRG Products、東芝、TEC、USA Technologies、WalletWare、Xeroxなどがあります。アカデミック・メンバーとしては、タマール・ボース博士(コロラド大学)、ステファン・ライス氏(ブラウン大学)、高木友博博士(明治大学)、ウェンチン・リュウ教授(国立政治大学:台北)、ロジャー・デブリ博士(ユタ・バレイ州立大学)、ゴールデン・G・リチャードIII博士(ニューオリンズ大学)、カスパー・ヘルデン氏(リンチェピング大学:スウェーデン)、ヒース・ウェストーバー(ワシントン大学)などがコンソーシアムに加入しています。 


サリュテーション プレスリリース

報道関係者お問合せ先



Salutation-Lite Beta をダウンロードする (会員限定)

入会申込

メンバーの特典