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ワイヤレス・ハンドヘルド・コンピューティング用サービス・ディスカバリ・アーキテクチャ、オープン・ソースで入手可能に

サービス・ディスカバリ・ソフトウェア初のオープン・ソース無償配布

 

                2000年7月10日米国ユタ州ハイランド発――マルチ・プラットフォーム・ハンドヘルド・コンピューティング向けのオープンな情報交換標準サービス・ディスカバリを提供するサリュテーション・コンソーシアムは、参照モデルであるサリュテーション-Liteコードをオープン・ソースで配布します。

　

これによりメンバーであるなしに関わらず、すべてのワイヤレス・デバイス開発者、ハードウェアおよびソフトウェア・メーカーは、自由にコードを入手し、開発や改良、製品への組込みを行うことができます。ライセンス料や先行投資は一切不要です。これは、特にサービス・ディスカバリに関して初の取り組みです。

　

コンソーシアム会長のロバート・パスコ（Robert Pascoe）氏は、次のように述べています。「オープン・ソースは、互いに評価し合い、ソース・コードの進化を加速することによって、ソフトウェアの信頼性とクオリティを高めます。オープン・ソースによって、少数のサプライヤに頼ることがなくなり、ハードウェアやソフトウェア開発者は常に最先端かつ準拠性を備えたソリューションを迅速に生み出すことができるのです。」  

コンソーシアムのチャーター・メンバーであるIBMは、オープン・ソースの取り組みを強く支持しています。IBMのパーベイシブ・コンピューティング部門マーケティング・ディレクターであるジョン・プリアル（Jon Prial）氏は、次のように述べています。「サービス・ディスカバリが、パーベイシブ・コンピューティング環境で自己構成ネットワークを作り上げるかぎだと確信しています。IBMは、オープン標準とオープン・ソース方式を強く支持します。特にサリュテーション-Liteのコードは、現在、ユーザーに安定性にすぐれたサービス・ディスカバリ・ソリューションを提供しています。サービス・ディスカバリは、だれかが所有権を主張するものではなく、オープンかつ一貫したものとして可能な限り多くのデバイスで利用すべきものなのです。」  

このアーキテクチャは、オペレーティング・システム、ハードウェア・プラットフォーム、または通信プロトコルに依存しません。現在、Windows、WindowsCE、Javaプラットフォームでテスト中です。また、TCP/IPおよびIrDAプロトコルではテスト済みで、SLPとBluetoothのマッピングが配布されています。他のオペレーティング・システムやプロトコル・ポートも計画されています。

　

開発者やユーザーの方は、www.salutation.org/lite/litesource.htmで直接アクセス情報をご覧ください。

サリュテーション・アーキテクチャ

サリュテーション-Liteアーキテクチャは、異なるデバイス、アプリケーション、サービスに共通するシングル・サービス・ディスカバリの実現を証明しています。コンソーシアムが言うところの「Find and Bind」ソリューションを小型のデバイス用に提供することによって、それが可能になるのです。これによりユーザーは、サリュテーションを利用できるデバイスを探知し、ファンクショナル・ケーパビリティを交換し、必要なサービスを見つけることができます。そしてモバイル・ユーザーは、印刷、ファクス、または赤外線ポートを通じてハンドヘルド・デバイスから直接音声メッセージを送るといったサービスが実行可能です。

サリュテーション・コンソーシアム概要

            サリュテーション・コンソーシアムは、ロイヤルティ・フリーのサリュテーション・アーキテクチャの推進および普及を目的とする非営利法人です。サリュテーション・アーキテクチャは、サービス・ディスカバリおよびセッション・マネジメント用プロトコルであり、複数の大手ＩＴ企業によって開発されました。サリュテーション・アーキテクチャは特定のオペレーティング・システム、通信プロトコル、ハードウェア・プラットフォームに依存しないオープン・スタンダードです。

 

メンバーは以下のとおりです：America Online、Axis Communications、キヤノン、富士ゼロックス、富士通、Hewlett Packard Co.、IBM、Infrared Data Assoc.、コニカ、京セラミタ、松下電器、MBurst, Inc.、村田機械.、National Institute of Standards and Technology、沖データ、Pistachio, Inc.、リコー、セイコーエプソン、Square、TRG Products, Inc.、東芝TEC、USA Technologies、WalletWare, Inc.

 

アカデミック・メンバーは以下のとおりです：Tamal Bose（コロラド大学）、Stephen Reiss（ブラウン大学）、高木友博博士（明治大学）、Wenching Liou教授（台湾台北市・国立チェンチー大学）、Roger deBry博士（ユタバレー州立大学）、Golden G. Richard III（ニューオーリンズ大学）、Kaspar Hellden（スウェーデン・リンクピン大学）、Heat Westover（ワシントン大学）

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