1997年5月8日、ニューヨーク州サマーズ発――本日、サリュテーション・コンソーシアムのオープンな標準をサポートする製品がIBMをはじめとするいくつかの会社によって発表されました。サリュテーション・コンソーシアムの標準は、インターネット・デバイスを検出、制御し、デバイス相互でスムーズな情報交換を行うことを目的としています。今回発表されたIBM NuOfficeバージョン1.0はLotus Domino**とNotes**の情報共有機能を拡張し、ユーザーはオフィスでも外出先でもこれまで以上にスムーズに情報を共有できるようになります。
IBM NuOfficeにより、Lotus Notesクライアントのユーザーは、オンラインの複写機やスキャナーなど、いろいろな情報機器にアクセスできるようになります。ローカルのLotus Dominoサーバーに直接に接続されている機器にアクセスできるのはもちろん、リモートに接続されている機器に対してもモーバイル・コンピューティングの技術を使ってアクセスできます。Dominoのユーザーにとっては情報をキャプチャ、保存、取り出す新しいテクニックが追加されたことをも意味します。
IBM NuOfficeは、今年はじめに発表されたIBM Salutation Managerをベースとして計画されているソフトウェアの1つです。IBM Salutation Managerを使えば、PCからインターネットを介して各種の周辺機器、オフィス機器、アプリケーション、サービスに簡単にアクセスできるようになります。
IBMのほかに、コンソーシアムの他のメンバー企業5社がサリュテーション****対応の製品のリリース(またはリリースの意図)を発表しました。これらのメンバー企業はCanon Inc.、Canon Sales Co.Inc.、Fuji Xerox Co., Ltd.、Mita Industrial Co., Ltd.、Murata Machinery, Ltd.、Ricoh Company, Ltd.の5社です。
IBM Software Solutionsのジェネラル・マネージャー、スティーブ・ミルズ氏は次のように語っています。「今日のようなモーバイル社会では、その場ですぐにコミュニケートすることがますます重要になります。IBM NuOfficeを通じてLotus DominoとNotesのユーザーの機能を拡張することは、ハンドヘルド・コンピュータ、PDA、ポケットベル、携帯電話、デジタル電話を通じて情報を提供する第一歩となります。サリュテーション・コンソーシアムが開発した標準によって、ユーザーはどのデバイスを使っているかを問わず、好きなところに、好きな時間に、好きな方法で情報を送信できるようになります。」
Lotusのマーケティング担当副社長、スティーブ・セイヤ氏は次のように説明しています。「Dominoユーザーはネットワークの拡張に対応する方途を探っていますが、NuOfficeはこうした対応を容易にしてくれます。NuOfficeの登場により、ネットワークに(直接にまたはリモート・ポートを介して)新たに接続された機器をすばやく検出し、その機器の機能を発見して、Notesクライアントのユーザーに簡単に利用させることができます。」
IBM NuOfficeの登場により、Lotus DominoとNotesのユーザーは次のことを実行できるようになります。
以上の他、サリュテーション・コンソーシアムのメンバー企業から次のような発表がありました。
これらの製品はすべて当初は日本でのみ発売されます。
追加情報
IBM NuOfficeはまず日本でのみリリースされます。今年後半には米国でのリリースも予定されています。IBM NuOfficeバージョン1は以下をサポートしています。
将来的にはIBM NuOfficeは全世界でリリースされ、サーバー・プラットフォームとしてWindows NT**をサポートし、サリュテーション対応機器としてファックス機もサポートする予定です。
サリュテーション・コンソーシアム
IBMはサリュテーション・コンソーシアムのメンバーです。サリュテーション・コンソーシアムは30以上のメンバーからなる非営利法人であり、サリュテーション・アーキテクチャを開発しています。このアーキテクチャはインターネット対応の機器やデバイス間の情報交換を容易にし、特定のネットワーク・トランスポート、ハードウェア・プラットフォーム、オペレーティング・システムに依存していません。IBM Salutation ManagerはIBMによるサリュテーション・アーキテクチャの実装です。
サリュテーション・コンソーシアムのメンバー企業には、APTi、Axis Communications、ブラザー、キヤノン、シスコ、コダック、富士ゼロックス、富士通、ヒューレットパッカード、日立、Integrated Systems、IBM、岩崎通信機、ジャストシステム、神戸製鋼、コニカ、Lexmark、松下、Microware Systems、ミノルタ、三田、三菱、村田(Muratec)、ノベル、沖データ、リコー、リオスシステムズ、サンヨー、セイコーエプソン、シャープ、サンマイクロシステムズ、東芝、ゼロックスなどがあります。
IBM
IBM Softwareに関する情報を得るための最も速くて簡単な方法は、IBM Softwareのホームページ(www.software.ibm.com)にアクセスすることです。
*はInternational Business Machinesの登録商標であることを示します。
**はそれぞれ該当する会社の商標または登録商標であることを示します。
***本文中のIBM製品への言及は、IBMが該当の製品をすべての国でリリースする意図があることを意味するものではありません。製品や機能をリリースするかどうかは、IBMの営業方針や技術的判断に基づいて変更される可能性があります。
****SalutationはSalutation, Inc.の登録商標です。