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設立されたサリュテーション・コンソーシアム、オフィス機器、コンピュータおよびパーソナル通信をリンクするオープンな仕様を導入

1995年7月13日、サンフランシスコ発 - サリュテーション・コンソーシアムを設立した24の情報テクノロジー企業各社は本日、コピー機、プリンタ、電話およびFAXなどの機器の、パーソナルコンピュータやパーソナル通信機器に対するリンクを支援するための仕様書案を配布すると発表しました。

このオープンな業界団体は、スマートオフィス(SmartOffice)コンソーシアムという仮称の下に、組織的活動に乗り出しました。同コンソーシアムに資金を提供している企業として、コンピュータ、ネットワークサービス、情報管理ソリューションおよびオフィス機器の製造元があげられます。これら企業各社には、APTi、キヤノン、イーストマンコダック、富士ゼロックス、富士通、ヒューレットパッカード、日立、ISI、IBM、コニカ、レックスマーク、松下、マイクロウェアシステムズ、ミノルタ、三田、三菱、村田(muratec)、ノベル、沖データ、リコー、サンヨー、シャープ、東芝およびゼロックスなどがあります。

当コンソーシアムは、ネットワーク全域で仕様に適合した製品が機器機能を識別できるようにする、オープンなアーキテクチャインタフェース仕様を定義しています。サリュテーションの仕様には、ハードウェアプラットフォームや、オペレーションソフトウェアシステムに依存しない、機能交換プロトコルとアプリケーションプログラムインターフェイス(API)プロトコルの記述があります。コンソーシアムのメンバー企業は、現在、再評価しコメントを提出する目的でこの仕様書案を入手することができます。仕様書案の配布についてのお知らせの中で、当コンソーシアムは、開発作業に参画することを望んでいる企業および他の関連各位に対し当会への加入を呼びかけています。

今年後期の、再評価およびコメント作成期間の後、サリュテーション仕様は業界に広く配布されることになります。現在の計画では、電子形態とハードコピーの両様式での配布が予定されています。ただし、発行された仕様は、コンソーシアムのメンバーとして加入していなくても入手できます。この仕様は、ハードコピーで配布する場合には、わずかな取扱い料金がかかりますが、ローヤリティは必要ありません。

サリュテーションのビジョン

ネットワーキングに関するかつてのビジョンとは異なり、サリュテーション・アーキテクチャは、トランザクションがすべてワークステーションやパーソナルコンピュータからイニシエートされるという想定を行いません。今日他の多くの製品、すなわちプリンタ、コピー機、電話およびパーソナル通信機器などで、プロセッサベースのインテリジェンスを所有しているのはほんのわずかです。このようなインテリジェンスを備えているにもかかわらず、これらの機器は必ずしも情報を共有できるとはかぎらず、また手近な機器から所望の情報を入手できるとはかぎりません。

相互操作性に関する新しい情報中心の考え方を取り込むことで、ワークステーション中心の考え方を一変することができます。サリュテーション・アーキテクチャは、FAXやコピー機などといった機器間のトランザクションも可能にします。当コンソーシアムは、ネットワーク内の他のエンティティの機能を発見するための標準の通信およびAPI仕様を提供することにより、ネットワークに異種機器を統合するための製造元の作業を支援していきます。サリュテーションの作業努力により、みなさんは、新しい情報の流れに対する管理方法の下で、製品を利用できるようになります。

この様式での相互操作性の例を、以下にいくつか紹介します。

サリュテーションの利点

IBMのソフトウェアソリューションズ部門担当で、本コンソーシアムの会長でもあるロバート A. パスコ氏によれば、サリュテーションテクノロジーを統合する機器は、現時点では利用できないような優れた利点を備えた新しいクラスの製品を産み出すとのことです。

オープンな業界仕様

多種多様な情報機器をリンクすることに対する必要性が認識されているいることから、コンピュータとその他の機器の統合を目指した他の多数のイニシアチブが生まれています。サリュテーション・コンソーシアムは、赤外線データアソシエーション(IrDA)、多機能周辺機器アソシエーション(MFPA)およびデスクトップ管理タスクフォース(DMTF)など、非常に幅の狭い領域に焦点をあてた作業間での架け橋となる、広範に渡る概念設計を確立しています。サリュテーション・アーキテクチャをベースとした実施例も、マイクロソフトAt Work's Windows環境と広範にわたる異種端末環境との間の架け橋を提供しています。

ノベルのEmbedded Systems Technology(NEST)は、OEMたちがネットワーク接続サービスやクライアントサービスをシステム製品に組み込むのを可能にします。ノベルとNESTの提携先数社は、コンソーシアムのメンバー企業であり、サリュテーション・アーキテクチャを協調的であるとみなしています。

コンソーシアムについて

サリュテーション・コンソーシアムは、関心を寄せているすべての企業、組織および個人にオープンな、非営利の会員制業界団体です。当コンソーシアムは、年間会員費が300ドルから50,000ドルの3段階のメンバーで構成されています。

当コンソーシアムの日常業務は、コンソーシアム事務局によって管理運営されています。この事務局は、会長 兼 事務局長のパスコ氏と財務担当兼アジア・パシフィック地域ディレクターであるリコーの大川伸一氏が担当しています。当コンソーシアムはすでに米国と日本の両国で活動しており、ヨーロッパのメンバー企業も募る予定です。

コンソーシアムの今後の作業として、サリュテーションテクノロジーに関する開発作業を継続していくための新メンバー獲得、および相互操作可能機器、アプリケーションならびにサービスの機能にアクセスおよび管理するための共通の方法としてのサリュテーションの仕様の利用促進に焦点を当てていきます。このようなミッションを支援する一方、仕様を実施している各社に訓練サービスおよびドキュメント類を提供し、サリュテーションテクノロジーの実施に関する認証プロセスの確立も考慮しています。当コンソーシアムは、国際標準化団体にサリュテーション仕様を提出することを検討中です。

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編集者へのメモ コンソーシアムを組織するメンバー各社の名称を、以下に列挙します。

   アドバンスドペリフェラルズテクノロジーズ
   キヤノン
   イーストマンコダック
   富士ゼロックス
   富士通
   ヒューレットパッカード
   日立
   インテグレイティッドシステムズ
   IBM
   コニカ
   レックスマークインターナショナル
   松下電器産業
   マイクロウェアシステムズ
   ミノルタ
   三田工業
   三菱電気
   村田機械
   ノベル
   沖データ
   リコー
   サンヨー電気
   シャープ
   東芝
   ゼロックス



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