HPCを利用した、多種多様な情報サービスへのリモートアクセス

XX社のセールスコールで、ボスコホットエアバルーンズの販売代理店のパットは、新しい製品をデモするよう要求されました。パットはデモのアシスタントが必要で、その当日までに仲間たちと確認しておかなくてはなりません。彼女は赤外線リンク(本稿後述のIrDA機能を参照)を通じて、XX社のLANに接続されているハンドヘルドPC(HPC)の電源を入れます。HPCを使用してパットは両社の決定スケジュールにアクセスし、彼女自身、デモチームのメンバーおよび会社のXX社のエグゼクティブのフリータイム検索を要求します。彼女は、デモサポートチームの一人とXX社のエグゼクティブすべてが来週の水曜日空いているという知らせを受けます。彼女自身もその日は空いていることを確認します。彼女は、全員のカレンダーにその会合を記帳します。その結果、パットは「その件を伝えるため引き返さ」なくても、デモに対する要求に直接応えることができます。

成功の陰にサリュテーションあり

1.サリュテーションプロトコルは、伝送レイヤーとは無関係です。したがってこれは、各種伝送範囲内または範囲外でも使用できます。このシナリオでは、サリュテーションは赤外線->XX社のLAN->インターネット->ボスコ社のLANネットワークまでその対象範囲を広げています。

2.このシナリオの初めには、XX社のLANはパットのHPCのことを知りませんでした。つまり、HPCのメーカとパットのLANへのアクセス権限の両方が分からなかったのです。サリュテーションプロトコルを使用してパットのHPCの機能が判断され、その機器に合うようアプリケーションとサービスが調整されます。サリュテーションプロトコルは、情報アクセスに関するエンドユーザの方のプロファイルも判断します。パットのような従業員でない人たちに対しても、スケジュールデータの一部にアクセスすることができるのです。

3.サリュテーションは機器特性を判断できるだけではありません。パットのフリータイム検索に対する要求もXX社のスケジューラを通じて行うことができます。パットのHPCとXX社のスケジューラとの間のサリュテーション対話を通じて、パットのスケジューラのURLが判断されます。サリュテーション機能交換プロトコルを使用することで、XX社のスケジューラがボスコ社のスケジューラの機能を判断し、パットのフリータイム検索に関してネゴシエートするためのセッションをセットアップします。

4.XX社のスケジューラとボスコ社のスケジューラは異なっているので、共通のクエリー/交換プロトコルは使用できません。サリュテーションメッセージ管理およびジョブ管理--サリュテーションパーソナリティと呼ぶ -- が、両スケジュール間の通信に使用されます。