外出先でのサリュテーション...

チャーリーにとって一生一度のプレゼンテーションの時間が迫っています。ポートランドのオフィスからパラマスの本社にやってきたチャーリーを待っているのは、生涯の進路を左右しかねないイベントです。今日は会社の取締役会を前に、とっておきのプロジェクトのためのビジネス・プランを説明する日です。彼は何週間も前から、毎日のようにチャートを修正したり、箇条書きを整理したりして、このプレゼンテーションに備えてきました。つい今朝ほども、ホテルでの朝食の間に、昨晩部下が送ってきた最新の市場動向に基づいてスプレッドシートを更新したところです。

しかし、ついに時はやってきました。いまさらどこをどういじっても始まりません。チャートをプリントアウトして、会議に出かけるまでです。

ノートパソコンを手にしたチャーリーは、ホテルのビジネス・センターに向かいます。さっそくパソコンの蓋を開き、プレゼンテーションを読み込んで、プリントメニューを呼び出します。続けてパソコンをビジネス・センターの赤外線ポートのほうに向け、プリントメニューから「装丁済みの状態で12部印刷する」のオプションを選択します。しばらくして、ビジネス・センターの係員から、プリントアウトされたプレゼンテーションの資料を12部手渡されます。もちろんカラーで、ちゃんとホッチキスで綴じられています。資料を手にしたチャーリーはさっそうと新しい世界に飛び出していきます。

舞台裏で活躍するサリュテーション

チャーリーのノートパソコンとホテルのビジネス・センターはどちらもサリュテーションに対応しています。サリュテーションはチャーリーのプレゼンテーションを次のようにして助けました。

  1. ノートパソコンは赤外線ネットワーク経由でサリュテーション・プロトコルを使い、チャーリーのニーズに応じたプリンティング・デバイスを見つけます。プレゼンテーションの資料はカラーで、しかもちゃんとホッチキスで綴じて装丁されていなければなりません。サリュテーション・プロトコルはこの条件を満たすデバイス(ハイエンドの複合デバイス)を見つけます。 
  2. チャーリーは急いでいます。したがって、サリュテーション・プロトコルが見つけなければならないのは、すぐに使える複合デバイスです。せっかく見つけたデバイスが使用中であったり、用紙切れであったり、インク切れであったりしたのでは話になりません。.    
  3. チャーリーがこの複合デバイスを使うのは初めてです。しかし、サリュテーション・プロトコルは適切なドライバを見つけ、チャーリーのノートパソコンにロードします (Tech Talkセクションの Locating Device Drivers を参照。)
  4. 複合デバイスの高度な機能をノートパソコンから利用できるようにするため、サリュテーションのセッション管理機能が活躍します。この共通言語のおかげで、ノートパソコンはデバイスの種類を問わずジョブを開始、終了、中断し、ジョブの状態をチェックできます。ただし、上述のステップ1で共通のプリント言語が検出されていたなら、サリュテーションはみずから身を引きます。たとえば、複合デバイスがPostscriptをサポートしているときには、ノートパソコンはサリュテーションのセッション管理機能を使わず、代わりにPostscriptのプリント・イメージをデバイスに送ります。
  5. プリント・ジョブが完了すると、必要なくなったデバイス・ドライバはノートパソコンから自動的にアンロードされ、ディスク・スペースが解放されます。

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