自動問題報告機能

今までは通常、オフィス機器が誤動作したときには、不幸にもその機器を稼働させていた人が例えば電話をかけるなどの手作業で修理センターに報告しなければなりませんでした。機器の状態を詳しく説明することは困難な場合もあります。以下に、サリュテーション対応機器によるトラブル報告処理の自動化の例を取り上げます。

私たちの所有しているオンライン多機能コピー機/スキャナー/プリンタが書類のトランスポートで問題を抱えているとします。サリュテーションを使用すると、コピー機がネットワークでオフィス機器アドミニストレータすなわちサービス機器を見つけ出すシーケンスに入ります。アドミニストレータ機器が応答し、そのトラブルについての詳細を要求します。コピー機はトラブルレポートを作成し、機器の故障に関係する情報を収集し、その収集情報をアドミニストレータ機器に送信します。トラブルレポートには、問題を解決するためには訓練を受けた点検整備担当者が必要であると書かれています。このレポートを受信したなら、アドミニストレータ機器は後で統計分析できるようにその問題を確認し、ログファイルに記録します。修理スケジュールと利用可能なリソースデータを検索した後に、アドミニストレータ機器は、ページャを通じて指定された修理技術者にレポートを送信し、オンサイトサービスを要求します。点検整備担当者は機器の設置場所に到着する予定時刻を書いたコード化メッセージで応答します。コピー機のディスプレイ機能を知っているサービス機器が、補正に必要な推定時間に関するポスティングのある「アウトオブオーダー」メッセージを特定のコピー機のインターフェースに合せて書式設定します。

成功の陰にサリュテーションあり

1.コピー機はサリュテーションの検索機能を使用してアドミニストレータ機器を特定し、サリュテーションサービスリクエストを使用してトラブルレポートを伝送するためのデータパイプを開きます。

2.アドミニストレータ機器が、サリュテーションデータ伝送を使用して機器からトラブルレポートを送信するよう要求します。

3.サリュテーションプロトコルを使用すると、修理技術者のページャの機能を判断でき、エラーレポートをそれらの機能に合わせて調整できます。例えば、ページャにテキスト機能がある場合には、メッセージを出力画面の特性に合わせて設定できます。修理技術者が自分のハンドヘルドにページャ構成要素を所有している場合には、アドミニストレータ機器がトラブルレポートを格納したテキストファイルを送信します。ページャとの機能交換では、入力特性も判断され、修理技術者がどのようにトラブルレポートに対応するかが識別されます。

4.複合機上のディスプレイに関する標準は確立していません。したがって、機器には、LED、LCDアルファパネル、LCDグラフィックパネルまたはその他のサイズおよびPEL密度の異なるテクノロジのどれでも利用できます。サリュテーションプロトコルの機能交換により、アドミニストレータ機器のメカニズムが複合機のディスプレイ特性を判断し、アドミニストレータ機器がその特性に基づいて、メッセージを調整することができます。