ハイテク - ハイタッチショッピング

ビリーとテリーは、一緒にショッピングを楽しんでいます。彼らは二人とも、赤外線(IR)伝送機能のあるパーソナルデジタルアシスタント(PDA)を持ち歩いています。しかし、彼らの機器の製造元は異なっています。ビリーのPDAはキーボードと白黒ディスプレイのある両面設計で、標準のWindowsベースのオペレーティングシステムで動作します。テリーのPDAはキーボードはありませんが、専用のオペレーティングシステムで動作するカラーのタッチ式ディスプレイがあります。今日は、彼らは1万種以上の商品を揃えているスーパーマーケットで買い物をしています。彼らは店に入るときにPDAに電源を入れます。すると、IRリンクを通じてスーパーマーケットのサーバーに自動的に接続されます。サーバーのアプリケーションが、各PDAの特性を識別し、ビリーとテリーの両方の個人的ショッピングプロファイルを特定します。このプロファイルには、買物習慣、残高勘定、買物の頻度およびブランドの嗜好などに関する情報が格納されています。サーバーはPDAの特徴に従ってそれぞれのPDAに固有のクライアントアプリケーションをダウンロードします。ビリーとテリーはともにPDAをショッピングに役立てるでしょう。

ビリーはPDAを使用して、買い物に出かける前にPDAに入力しておいた買物リストの品目の値段の比較に使用するため、店の在庫リストを検索します。この作業は、ビリーが店のサーバーがダウンロードしたクライアントアプリケーションと対話するときに行ないます。このとき、サーバーアプリケーションに検索リクエストが伝送されます。次にサーバーは、取引データベースからリクエストされた情報を検索し、これをPDAの機能に適した形式およびフォーマットでPDAに送り戻します。ビリーは、リストからいくつかの品目を選択します。すると、店のサーバーが通路および棚情報を提供してくれるので、ビリーは必要な品目をすぐに見つけ出すことができます。

テリーは、ポインティングデバイスを使用してPDAのデータベースからいくつかのレシピを抜き出しています。子供たちが今朝リクエストした料理です。彼女のPDAにダウンロードされたユーザインタフェースを使用して、料理の材料が店のサーバーに転送されます。彼女の好みのブランドを教えてくれるショッピングガイドでサーバーが答えてくれるので、テリーにとって特別の買物習慣はありません。サーバーはレシピの1つで特別な料理缶詰が必要であるという合図を送り、どれが必要かテリーに尋ねます。彼女はNoを選択してこれに応答します。

彼らは通路を歩きながら選択した品物をバスケットに詰めますが、テリーは他にも必要ないくつかの品に気づきます。彼女はすぐに彼女のPDA固有のユーザインタフェースを通じて、通路と棚の位置を入力し、その品目をリストに追加します。店内を歩きまわってから、ビリーとテリーはレジのところへ行きます。レジのポイントオブセールス(POS)はサーバーにも接続されており、購買品はすでに店のデータベースに記録され、在庫、売掛金および出荷などに関する更新データがポスティングされています。ビリーの合計金額は、彼の購売頻度に応じた割引率に合わせて調整されます。ビリーとテリーは取引きを確認するだけですみます。彼らはそれぞれ、認証を送信するPDAにセキュリティコードを入力し、POSに認証コードを入力します。確認を終えたならPOSがPDAに領収情報を送ります。

後でビリーは、PDAを通じて家庭用PCに接続し、今月の購買情報を転送することによって、税金/会計データベースを更新します。

成功の陰にサリュテーションあり

1.PDAの電源を入れると、機器と店のサーバー間で最初のサリュテーションプロトコル交換が行われます。この交換により、所有者などといった各機器の特性をサーバーが知ることができます。この情報は、PDAの特定のハードウェアとソフトウェア機能を満たすよう対話を調整し、購入者の好みにもとづいてその対話をパーソナライズするのに使用されます。

2.サリュテーションプロトコル交換を通じて得られる情報には、メモリー容量、オペレーティングシステムの種類とバージョン、入出力特性および既存のオンボードアプリケーションなどがあります。

3.PDAを携帯している所有者が店から出ると、サーバーによってロードされたアプリケーションが消えます。(そこから、ベーパーウェアという新しい概念が生まれたのです。)

4.サリュテーションプロトコルは、POSとPDA間で、適切な会計情報を参照するためのショッパーを確立し、認証トランザクションのためのフォームとフォーマットを確立するときにも使用されます。