FAXだけ
レスリーは、ディックにすぐにある情報を入手するよう依頼しなくてはなりません。これがいつものレスリーです。すべてがぎりぎりまで放りっぱなしになっています。彼女はFAXを自分の緊急伝送にもっぱら使用しています。しかしFAX送信は、必ずしも彼女の代わりに作業してくれるわけではありません。彼女のFAX伝送は、ディックのFAXによって確実に受信されるのですが、メッセージが誤った人に受信されてしまうことがあるので、即時配信はされません。また、ディックが移動中のこともあります。彼はFAXを携帯しないので、レスリーのメッセージが溜まってしまいます。レスリーは、自分のメッセージを確実に受信できるような3つのステップを思い付きました。--1.彼女がディックに電話をかけて、FAXを送ったことを知らせます。--2.彼女はFAXを送り、--3.ディックに電話して彼がFAXを受け取ったかどうか確認します。これは良いプランです。でも、彼女の送信のためのコストが3倍もかかってしまいます。つまり、電話を1回ではなく3回も掛けなくてはならないのです。
一方、ディックはサリュテーションFAXを設置したばかりです。この機器は、受信通知、着信ルーチングおよび読取り確認をサポートします。今、レスリーが緊急ドキュメントを送信するときには、ディックがログインするまでFAXが受信し、保持しています。ディックがどこにいようと、つまりオフィスにいようと、家にいようと、道路を歩いていようと、関係なくサリュテーションFAXが彼のユーザIDとパスワードを認識し、彼が最後にログインしてから受け取ったFAXを彼に報告します。報告を受けるとディックは、彼の居場所に格納しているメッセージを送るようFAXに指示します。このような機器は、オフィスのLANプリンタ、家庭にある個人用プリンタ、あるいは彼が道路にいるときにはラップトップなどがあります。FAXにはサリュテーションが付属しているので、いろいろな場所で機器の機能を検出し、それに基づいて格納されているFAXをフォーマットし直します。ディックが電話から呼び出していることを検出すると、テキスト-音声間の変換を行う機能もあります。ディックがこのメッセージを検索したなら、サリュテーション対応FAXが発信側機器の電話番号にコールバックFAXとして、FAX原稿の送信側に読取り確認を発行します。
このテクノロジは多すぎてレスリーには理解しきれません。しかし彼女は、FAX通信が1ステップずつのプロセスであることを知っており、ディックがいつでもメッセージを受け取ることができ、彼女は彼がそれを読むたびに確認メッセージを受けることができるということも分かっています。