サリュテーションAPI
サリュテーションアーキテクチャのアプリケーションプログラマインタフェース
サリュテーションアーキテクチャはサリュテーション機能にアクセスするための簡単な軽量級APIセットを提供します。これらのAPIは5つの種類に分けることができます。
初期設定: API呼出しを受信しこの呼出しで動作する、サリュテーションマネジャーの初期設定に関するAPIには、以下の2種類があります。
- smlGetVersion(): サリュテーションマネジャーのバージョン番号を返します。
- slmGetlocalSLMID(): ローカルサリュテーションマネジャーのIDを返します。このIDは後続のAPI呼び出しで使用されます。
登録: 機能単位を保守するためのAPIには、以下の2種類があります。
- slmRegisterCapabilities(): サリュテーションマネジャーを使用してローカル機能単位を登録することができます。他のサリュテーションマネジャーは、この機能単位を目で確認することができ、その能力について学習できます。
- slmUnregisterCapabilities(): サリュテーションマネジャーを使用してすでに登録してある機能単位の登録を解除することができます。これは機能単位を効果的にオフラインにします。
クエリー: 他のサリュテーションマネジャーを特定し、そこに登録されている機能単位を判断するためのAPIには、以下の2種類があります。
- slmSearchCapability(): 特定の機能単位を含む他のサリュテーションマネジャーを特定します。
- SlmQueryCapability(): 機能単位が特定の能力セットをサポートするかどうかを判断します。
可用性: 機能単位が利用可能であるかどうかを判断するためのAPIには、以下の2種類があります。
- slmStartAvailabilityCheck(): 指定された頻度で、特定の機能単位の可用性を確認します。
- SlmCancelAvailabilityCheck(): すでに起動している可用性チェックを停止させます。
サービス: サリュテーション対応エンティティ間におけるデータの転送を制御するAPIには、以下の3種類があります。
- slmOpenService(): 呼出側エンティティとその呼出しで指定された機能単位との間に、仮想の双方向データパイプを設定します。
- SlmTransferData(): 呼出側エンティティから指定された機能単位までのデータパイプにデータを挿入します。
- SlmCloseService(): slmOpenService呼出しによって設定された仮想データパイプを閉じます。
これで万事うまく行きます。サリュテーション対応機器、アプリケーションおよびサービスを初期設定、登録、発見および使用するためのAPI呼出しが、11個あります。サリュテーションAPI呼出しについての詳細を知りたい場合には、www.salutation.org/ordrspec.htmからサリュテーション仕様のコピーを入手してください。または、www.salutation.org/simulate.htmへアクセスするとAPI呼出しのためのソフトウェアシミュレータも入手できます。