サリュテーションのスケーラビリティ
サリュテーション・アーキテクチャの価値の一つに、スケーラビリティがあります。この価値は、いくつかの異なる分野で証明されています。
サリュテーション・アーキテクチャは、機能単位レジストリのサイズにスケーラビリティを与えます。最低限の要件は、レジストリがローカルにある機能単位の情報を保持することだけですが、
(レジストリに割り当てる記憶域を増やすことにより)、ローカルにとって重要なリモートの機能単位の登録に拡張することができます。例えば、ローカルのサリュテーション環境がプリント・サーバなら、サリュテーション・ケーパビリティ・エクスチェンジを通じて検出されたプリント機能単位すべてに関する情報をレジストリに含むことができます。レジストリは、ネットワーク・ディレクトリ機能も果たすことができ、機能単位の種類に関係なく、ローカルやリモートで出会ったすべての機能単位に関する情報を提供します。この場合、ネットワーク上のサリュテーション・マネージャの一つが中央ディレクトリに指定され、すべてのサリュテーション機器を発見し、検出した機能単位をすべて登録する責務を負います。サリュテーション・リソースに対するリクエストはすべて、このサリュテーション・マネージャに送られ、サリュテーション・マネージャは、適宜応答します。
サリュテーション・アーキテクチャは、オプションのクライアント/サーバ・サポートによりスケーラビリティを実現します。サリュテーション機器、アプリケーション、ないしサービスは、機能リクエストに対して応答するだけで、機能情報を要求することはありません。これらの機器は、サリュテーションのサーバ機能だけをサポートします。これは、サリュテーション・アーキテクチャの軽量実装を可能にするためです。
サリュテーション API セットの実装は、オプショナンであり、アプリケーションの独立性が不必要で、サリュテーション・プロトコルを製品の実装に緊密に統合させる機器に適します。この実装レベルは、基本レベルまたは低機能の機器を対象にしています。