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サリュテーション・アーキテクチャの拡大



第10回サリュテーション・コンソーシアム技術委員会会合の成果



この会合の目的は、サリュテーション・アーキテクチャの拡張機能について最終決定を行なうことにありました。これらの拡張機能には、サービスロケーションプロトコル(SLP)バージョン2をベースとしたサービス発見と、[JetSend Device]FUサポートがあります。今年末までにバージョン2.1としてサリュテーション・アーキテクチャ仕様にこれら変更内容が盛り込まれる予定です。技術委員会は、XtraWorX Port-Of-Entry製品についての見直しも行ないました(「ようこそ」の中のサリュテーションニュースと製品スポット記事を参照してください)。

サービス発見機能によりアーキテクチャの対象域が拡大

技術委員会は、マルチキャストベースのディレクトリベースサービスロケーションプロトコルバージョン2(SLP V2.0)でモデル化された、サービス発見拡張機能に関する仕様案を再評価しました。SLP V2.0はまだインターネット案レベルにありますが、いくつかの企業が、SLP V2.0の実装を予定しており、サリュテーション・アーキテクチャV2.1がリリースされる時期までこれが標準として取り扱われることが予想されます。

SLPを使用したサービス発見は、サリュテーションプロトコルの対象範囲をサブネットの先まで広げるので、機器、アプリケーションおよびサービスが、自分たちの機能を宣伝し、必要なサービスや機能を広い地域に渡って特定できるようになります。このプロポーザルには、サリュテーションとSLPサービス発見機能をネットワーク内で混用することができ、両方のテクニックが同時に存在することができると記載されています。サリュテーションとSLP発見機能は、単一のサリュテーションAPI仕様の下で提供されます。したがって、アプリケーションプログラマの方々は、どんな発見テクニックが使用されているのかを知らなくても、サリュテーション・マネージャがネットワークアーキテクチャに適合してくれます。

初期設定プロセス

SLA V2.1の下ではサリュテーション・マネージャは、サービスエージェント(SA)とユーザエージェント(UA)にSLP V2.0をサポートさせます。SA/UAは、UAを通じて前設定、マルチキャストまたは同報通信を行なうことによって、ディレクトリエージェント(DA)を見付け出そうとします。SLM V2.1は、SLM V2.0で登録されているFUを発見できるように継続的にサリュテーション検索およびクエリーを支援します。

FU登録プロセス

SAがDAを発見すると、サリュテーションFUを登録するためサービスURLと属性セットとして、各DAにユニキャストします。UAがDAを発見できなかった場合には、SLMが構内で機能登録データを保持し、サリュテーションの検索とクエリーコマンドを待ちます。

FUが登録解除されると、SAがそのFUが登録されているDAすべてに登録解除リクエストをユニキャストします。

クライアントアプリケーションからのFUの検索

UAは、複数のDAを発見すると、そのうちの1つだけにサービスリクエストをユニキャストします(すべてのDAが同じ内容を所有しているので、1つのDAと通信するだけで十分です)。UAがDAを発見できなかった場合には、SA群に対しサービスリクエストがマルチキャストされます。このマルチキャスト操作により、ディレクトリのない環境下でSLPによって1つのサブネットを超えてサービスの発見が行なわれます。これらの操作により、SLM V2.1によって登録されているFUが発見されます。いずれの場合も、サリュテーション・マネージャがSLM V2.0で登録されているFUを発見したい場合には、SLA V2.0の下で発見サービスを提供します。サリュテーション・マネージャは、ユニキャストに応答するDAから、マルチキャストに応答するSAから、さらにはサリュテーションから応答を取りまとめ、重複している個所を削除してから、サリュテーションAPIを通じてクライアントアプリケーションに結果を送り戻します。

JetSend機能単位が、JetSend発見機能を提供

HPのJetSendは、機器が接続し、該当する機器に関する詳細を理解しなくとも有意義なデータ交換をできるようにします。ただし、機器とそれらの機能について学習する必要があるかどうかは、機器を使用している環境とその状況によって異なります。発見テクニックは環境にも依存するので、HPは、その機器に必要な発見テクノロジを機器の実装で判断できるようにしています。サリュテーション発見テクニックをJetSend対応機器で使用しやすくするため、HPは、[JetSendDevice]FUに関する仕様を承認するよう技術委員会に申請しています。

[JetSendDevice]FUにより、クライアントアプリケーションは、JetSend機器に関する情報を入手できます。[JetSendDevice]FUを利用する代表的機器には以下があります。

[JetSendDevice]FUの属性には、機器クラス、サブアドレスおよび画像、テキスト、オーディオ、ビデオの暗号化テクニックがあります。