NuOfficeはサリュテーション・アーキテクチャを利用して、ペーパーを処理している機器を見つけ出し、見つけ出した機器とやり取りします。今日では各種の機器がいろいろな形で接続され、モーバイルな環境で利用されるケースも少なくありません。このようにいろいろな機器がからみあっている中で、各機器がどのようなサービスを行うかを見つけ、適切に利用することは容易ではありません。サリュテーション・アーキテクチャはこの問題を解決するために開発されました。
サリュテーション・アーキテクチャは、アプリケーション、サービス、機器にとっては自分たちの機能を説明し告知するするための標準的な方法となり、サービスや機器を利用する側にとっては必要な機能を見つける手段となります。アプリケーションやサービス、あるいは機器はサリュテーション・アーキテクチャを通じて、特定の機能をサポートするプロダクトがネットワークに接続されていないかどうかを調べ、接続されていれば、そのプロダクトを使用するためのインターオペラブルなセッションを要求し確立することができます。
NuOfficeはLotus Notes Dominoサーバーのアドオンであり、Notesクライアントの側での変更を必要としません。このため、ユーザーの側でのインストールや再トレーニングは必要なく、本来の業務の妨げになりません。ユーザーが意識するのはプリンタの選択肢が増えていることと、電子メールの受信ボックスに受信ファックスの項目が追加されていることくらいです。
NuOfficeはサリュテーションに対応した機器を検出し、機能をやり取りします。NuOfficeがやり取りする相手となるのはネットワーク・スキャナのように単機能の機器もあれば、スキャン、印刷、ファックスを統合した複合機もあります。NuOfficeはシステムに必要な機器の機能を判別します。情報システムの部門にとって、これは実際のニーズに即した機器を購入するためのまたとない助けです。たとえば、ニーズがスキャンに限られる場合はサリュテーション対応のスキャナを購入すればよく、ファックスが必要ならサリュテーション対応のファックス機を購入すればよいことになります。ニーズが多様化すれば、サリュテーション対応の複合機の購入も検討されるでしょう。機器を他の部署に移動したり、既存の機器にペーパー処理機能を追加したりしたときも、NuOfficeはただちにこうした変化を検出し、ユーザーに新しい機能を告知します。機器のアップグレード、設定変更、除去などはNuOfficeによって自動的に処理されます。
NuOfficeはローカルかリモートかを問わずサリュテーション対応の機器を検出します。 LANやWAN、インターネットを介してNuOfficeサーバーに接続できる機器なら、NuOfficeの利点をフルに活用できます。
NuOfficeはサリュテーション対応の機器とNotes Data Baseのインターフェースとなり、Notes Data Baseの内容をモニターする既存の垂直型アプリケーションとのシンプルな統合を実現します。