サリュテーション・コンソーシアム
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一般的な質問

サリュテーションとは何ですか。

サリュテーション・コンソーシアムは、ロイヤルティ・フリーのサリュテーション・アーキテクチャを推進することを目的とした非営利法人です。サリュテーション・アーキテクチャはサービス・ディスカバリとセッション管理のためのプロトコルであり、トップレベルの情報技術企業数社によって共同で開発されました。サリュテーションはオペレーティング・システム、通信プロトコル、ハードウェア・プラットフォームなどに依存しないオープン・スタンダードです。

サリュテーション・アーキテクチャの目的は何ですか。

ありとあらゆるものがネットワークでつながり、それをいろいろな場所から利用するような環境が現実のものとなっています。こうした環境の中、ネットワークでつながれたさまざまな装置や機器がどのようなサービスを提供しているかを発見し、効率的に利用することが課題となっています。サリュテーション・アーキテクチャはこの課題を解決するために開発されました。このアーキテクチャにより、アプリケーション、サービス、デバイスがそれぞれ自分の機能を記述し、他に知らせるための標準的な方法が確立されます。また、他の機器が備えている機能を見つけるための標準的な方法が確立されます。サリュテーション・アーキテクチャを通じ、 アプリケーション、サービス、デバイスはそれぞれが必要とする機能を探し出し、その機能を備えている機器との間にインターオペラティブなセッションを確立することができます。

ネットワークの広がりの中で、対象となる装置や機器も多種多様であるため、サリュテーション・アーキテクチャは特定のプロセッサ、オペレーティング・システム、通信プロトコルには依存しないようになっています。また、低価格のデバイスについても、将来の拡張を可能にするようなアーキテクチャになっています。

サリュテーション・アーキテクチャを実装するには、ライセンス料金もしくはロイヤルティを支払う必要がありますか。

ありません。サリュテーション・アーキテクチャはライセンス料金やロイヤルティを支払わなくても利用できます。サリュテーション・アーキテクチャはすべての人に開かれています。サリュテーション・アーキテクチャはオープン・スタンダードであり、仕様は一般に公開され、ソースコードの実装サンプルも公開されています。コンソーシアムのメンバーは、仕様やソースコードを一般公開に先がけて、ベータ版の段階で入手できます。

仕様を入手するにはどうすればよいのですか。

仕様はサリュテーションのホームページから無料でダウンロードできます。詳しくはここをクリックしてください。

サリュテーション・コンソーシアムに加入するメリットは何ですか。

サリュテーション・コンソーシアムへの加入は、インターオペラビリティ(相互運用性)と情報交換のためのオープン・スタンダードを開発・推進している最先端の団体の一員となることを意味します。コンソーシアムのメンバーは、サリュテーション・アーキテクチャのサービス・ディスカバリ・プロトコルの開発に参加でき、したがってこのプロトコルに自らの技術的ニーズを反映させることができます。コンソーシアムは、他の最先端の企業とビジネス上の関係を築き上げる格好の場ともなります。コンソーシアムの不断の広報活動はメンバー企業にとっても宣伝になります。メンバーは、コンソーシアムが開発するプロダクト、ソースコード、仕様を一般よりも先に入手できます。

コンソーシアムに加入するにはどうすればよいのですか。

コンソーシアムのメンバーシップには以下の5つのレベルがあります。

  • コア・メンバーシップ
  • ジェネラル・メンバーシップ
  • 名誉(オナラリ)メンバーシップ
  • アカデミック・メンバーシップ
  • 個人メンバーシップ

これらのメンバーシップの詳細については、 オンライン入会申込書に記載してあります。ここをクリックすれば、各メンバーシップについて詳しく知り、加入の手続きをとることができます。

 

他の標準やテクノロジーとの関係

サリュテーション・アーキテクチャはSunのJiniとどう違いますか。

サリュテーション・コンソーシアムのアーキテクチャは、「ネットワーク・アーキテクチャは特定のベンダーが課した制約から自由でなければならない」ということを出発点としています。サリュテーションはJava環境だけに限定されず、どのプラットフォーム、OS、 ネットワークにも依存していません。サリュテーションはオープンな業界グループによって開発されており、アーキテクチャが特定のベンダーによって左右されるようなことはありません。
サリュテーションはすでに開発用ツールキット、MFP(複合機器)、FAX機、Windows用イネーブラなどの製品に実装されています。
Jiniはデバイス・ドライバの必要性をなくしたわけではなく、Javaベースのデバイス・ドライバを見つけるメカニズムを備えているにすぎません。IBM NuOffice(Lotus Notesをサリュテーションに対応させるソリューション)もデバイス・ドライバを見つけてロードするメカニズムを備えていますが、Jiniと違ってJavaを前提としはしていません。 
コンソーシアムのこのホワイト・ペーパー には、サリュテーションがJiniやMicrosoft UPnPとどのように異なるかが詳しく解説されています。. 

BlueToothとはどのような関係があるのでしょうか。

サリュテーション・コンソーシアムは、 BlueTooth SIGのソフトウェア・ワーキンググループ内に設置されたサービス・ディレクトリ・タスクフォースと緊密に協力しています(BlueToothに関するプレスリリースを参照)。この協力の目的は、2つのグループのサービス・ディスカバリ技術を集約して、単一の技術として実装することにあります。これにより、単一のアプリケーションを開発すれば、どちらの環境でも動くことになります。 サリュテーションのサービス・ディスカバリが BlueToothプロトコルとどのように対応しているかについては、このホワイト・ペーパーを参照してください。

IrDAとはどのような関係があるのでしょうか。

サリュテーション-Lite(ハンドヘルド・コンピュータをはじめとする小型デバイスをターゲットとしたサリュテーション)のリファレンス・モデルでは、Infrared Data Associations(IrDA)の赤外線プロトコルが採用されています。サリュテーション-LiteはIrDAをサポートすることにより、Palm Pilots、 WinCEマシン、パームサイズのPC、携帯電話、ポケットベル、ノートパソコンなどのIrDA対応のデバイスに対応できるようになります。

サリュテーション・コンソーシアムはIrDAと協力関係にあり、IrDA環境へサリュテーションをどのように導入するかを説明したアプリケーション・ノートをIrDAに提出しています。このアプリケーション・ノートは近くサリュテーションのホームページに掲載される予定です。サリュテーション-LiteにおけるIrDAの利用については、サリュテーション-Liteに関するホワイト・ペーパーも参照してください。

HPのJetSendとはどのような関係にありますか。

サリュテーションとJetSendはどちらも、「コンピュータ、オフィス機器、家庭用機器など、各種の機器を相互に連携して利用する」という同じビジョンに基づいています。サリュテーション・アーキテクチャはネットワークに照会して、デバイス、アプリ、サービスの特性を判別し、その特性をフルに利用します。これに対し、JetSendはデバイス間のプロトコルであり、このプロトコルに従って2つのデバイスは互いのデータ・タイプをネゴシエートし、それぞれの状態を更新して、情報を交換します。対応しているデバイスであれば、JetSendとサリュテーションはどちらもユーザーの介入なしに動作します。詳しくは、サリュテーションと JetSendの Q &Aコーナーを参照してください。

NESTとはどのような関係にありますか。NEST = Novell Embedded Systems Technology

Novellはサリュテーション・アーキテクチャを積極的にサポートしています。サリュテーション・アーキテクチャとNESTは多くの面で相互補完的な関係にあります。
NESTはオフィス機器をオフィスのネットワークにつなぎ、サリュテーション・アーキテクチャによるインターオペラティブなアプリケーション層サービスのプラットフォームとなります。サリュテーション対応のオフィス機器はNESTを通じてNetWareサービスを利用できるようになります。将来的には、サリュテーションからNetWareサービスへのゲートウェイが用意される予定です。
 

Versitとはどのような関係にありますか。

サリュテーションとVersitは、多岐にわたるデバイス間のインターオペラビリティ(相互運用性)など、両グループの関心が一致する分野で積極的に協力し、技術を交換しています。Versitは「ユーザーにクロスプラットフォームのインターオペラビリティ・ソリューションを提供する」というサリュテーションの目的を積極的に支援しています。両グループは次のような分野で協力し、技術を交換しています。
- Versitの仕様をベースとした電子ビジネスカードと配布リストの個人データ交換(Personal Data Interchange)
- IrDA標準をベースとした赤外線データ・トランスポート
- Versit TSAPI(テレフォニー・コール・コントロール用)
 

Versitはインターオペラティブな仕様の作成を完了し、PDI(Personal Data Interchange)の所有権はInternet Mai lConsortium移されました。現在ではこのConsortiumがPDIの開発を継続しています。

DMTFとはどのような関係がありますか。DMTF = Desktop Management Task Force

サリュテーション・アーキテクチャは、デスクトップ・ワークステーションを含めたオフィス機器相互間のインターオペラビリティ(相互運用性)の問題を解決することを目的としており、デスクトップ管理のためのDMI(Desktop Management Interface)と連携できるように設計されています。例えば、サリュテーションは、DMTFのプリンタMIFをベースとしてプリンタ機能を抽出します。DMTFは周辺機器の機能チェックと情報収集だけを行うのに対し、サリュテーションは周辺機器の制御も行います。

SNMPとはどのような関係がありますか。SNMP = Simple Network Management Protocol

サリュテーション・アーキテクチャは、オフィス機器相互間のインターオペラビリティ(相互運用性)の問題を解決することを目的としており、ネットワーク管理のためのSNMPと連携できるように設計されています。例えば、PCをSNMPエージェントとして、サリュテーション・テクノロジーのもとでオフィス機器に接続することができます。

       SNMP     (SNMP)   SNMP  (サリュテーション.) オフィス


      マネージャー ---------- エージェント -------- 機器


                         (PC)


SNMP
はネットワーク機器の機能チェックと情報収集だけを行うのに対し、サリュテーションはネットワーク機器の制御も行います。

CORBAとはどのような関係がありますか。CORBA = Common Object Request Broker Architecture

サリュテーション・アーキテクチャの目的は、オフィス機器相互間のインターオペラビリティ(相互運用性)の問題を解決することにあります。対象となる機器には、非常に低価格のものも含まれます。低価格の機器におけるサリュテーションの実装は、多くのメモリを必要とせず、安価で低速のMPU上で稼働する専用OSをベースした限定的なものにならざるをえません。したがって、サリュテーション・アーキテクチャは標準OSを前提とすることができず、標準OSに付属する機能や標準OSで使用できるシステム・ソフトウェア/ミドルウェア・プラットフォーム(例えばCORBA)を前提とすることもできません。サリュテーション・アーキテクチャはCORBAベースのサービスと互換性がありますが、CORBAを必須条件とするものではありません。
 

MFPAとはどのような関係がありますか。MFPA = Multi Function Peripheral Association

サリュテーションとMFPAは、両グループの関心が一致する分野で積極的に協力し、情報や技術を交換しています。

テクニカルな質問

サリュテーション-Liteとサリュテーションの関係はどのようになっていますか。

サリュテーション-Liteはサリュテーション・アーキテクチャの縮小版であり、小型のデバイスをターゲットとしています。サリュテーション-Liteはサービスのディスカバリに的を絞り、Operating Environment Functional Unit(OS、プロセッサの種類、デバイスのクラス、空きメモリ、I/O特性など)とDisplay Functional Unit(カラー/モノクロ、グラフィックスのサポート、ピクセル密度など)を使用します。パームサイズのデバイスやハンドヘルド・コンピュータ(PalmやWinCEマシン)に代表される小型情報機器の分野では、サリュテーション-Liteは大きな可能性を秘めています。サリュテーション-LiteはIRやBluetoothなどの低帯域幅のネットワークにも適しています。

詳しくは、サリュテーション-Liteに関するホワイト・ペーパーを参照してください。

サリュテーション・アーキテクチャに新しいプリンタ・プロトコルが定義されているのはどうしてですか。誰がこのプロトコルを利用するのですか。

サリュテーション・アーキテクチャは、既存のものも今後のものも含め、特定のプリンタのプロトコルやインターフェースには依存しません。サリュテーションは機能交換の仕組みを通じてプリンティング・サービスを発見し、検出したプリンタのプロトコル/インターフェースをネイティブなパーソナリティとして使用します。サリュテーション・アーキテクチャにはPrint\ FUのためのパーソナリティが定義されていますが、これはローエンド/単機能の機器をターゲットとしています。この種の機器については、PC業界の標準があまりにも多いため、そのすべてを実装するのが困難です。例えば、ローエンドのPDAは、サリュテーションに定義されているシンプルなプリンタ・プロトコルを使って、赤外線経由でデータを直接にプリンタ/コピー機/FAX機に出力できます。

Scan FUがないのはどうしてですか。どうしてスキャナはサポートされていないのですか。

コピー機やFAX機におけるスキャン機能は、DOC Storage FUとして実装される予定です。Scan FUはニーズが大きくなれば定義されることになるでしょう。

セキュリティにはどう対処していますか。

バージョン2.0では、FUを使用するための認証メカニズム(ユーザーIDとパスワード)が導入されました。

アプリケーションはサーバーの所在場所をどのようにして見つけるのですか。

ユーザーがサーバーのアドレス・テーブルを作成するか、あるいはブロードキャストのメカニズムを使ってネットワーク内のサービスが自動的に検出されます。

サリュテーション・アーキテクチャの次期リリースでは何が焦点になりますか。

サーチと利用の仕組みをサブネットワークからインターネット/イントラネットへと拡張する予定です。インターネット/イントラネットをトランスポートとして使用することにより、情報伝送のコストを節減することになります。インターネット/イントラネット内のサービスを検出し、検出されたサービスをインターネットを介して利用することが検討されています。この種のサービスとして検討されているのは、スキャンとプリンティングです。

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